ポケットの中に隠した景色を 見ないように 見えないように
不確かなまま薄めたイメージで 満たすように かき出すように

ただ黙って意味を疑って 痛がっていて
ひとつひとつを欲しがって 欲しがってたっけ
 
透明なベリルを

例えれば 君といたことも思い出せるなら
このまま醒めないでいいよ
重なれば 朝が来ることも知らない二人は
静かに孤独を求めあう

ポケットの中ひらいたテキストを見ないように 見せないように
気が付けば罪と絆の頁を 書き足している 繰り返している

立ち止まって意味にこだわって 声に出してみて
ひとつ残らず失って 失っていくだけ

完全なベリルを

例えれば この叫ぶ声も伝わらないなら
今すぐ醒めても構わないよ
空に届きそうなことも 君の悲しみも
涙も 過去も 知りたくないよ

コバルト穿つ太陽
立ち並ぶ送電塔
羽虫の向かう暗渠
彼方で鳴るサイレン

一切の展開は昨日書いたシナリオの通り
いつだって贖罪は舗装路を切り裂く回転灯

いっそ踏み外してしまえばいい 

さようなら いつしか想いも傷跡も塞いでしまうだろ 答えてくれよ

アネステジア 暗闇の傍で咲く花に見とれていたくて 咎も受け入れた
これから色褪せていくなら 愛していたことも 体も 世界も 涸れた夢の中

いつも通りの光に包まれて消えてゆくなら

崩れてゆくミライの歌を口ずさもう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

グリーンベリル

閲覧数:3,083

投稿日:2020/05/28 20:03:40

文字数:587文字

カテゴリ:歌詞

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