A
貴方が好きと言った 赤チューリップは
雨に色を落としてしまった
手に持つ見知らぬ花は
変わらないのに
サビ
どんどんどんどん離れてく
濡れた切符は ぐしゃぐしゃ
どんどんどんどん落ちてゆく
窓を滴る雨
A
帰りの道端咲く 白チューリップは
項垂れているように
行き場のない手の中は
変わらないのに
サビ
どんどんどんどん離れてく
足音は ピシャピシャ
どんどんどんどん濡れている
髪を滴る雨
C
橙色の恋情は
赤く濃く燃えて
雨を被って
薄灰に 燃え尽きる
大サビ
どんどんどんどん離れてく
一束は ぐしゃぐしゃ
どんどんどんどん濡れている
心滴る雨
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