灰皿の最後の一本
火をつける癖まで模してしまった
慣れない煙で肺を満たそう
近づく作法は構わない
襟元に残る 昨日の香
洗えば消えるが洗えない
それだけが
優しさと言うのなら
私はまだ
優しくなんてなれない
あの人と同じ煙草の匂い
同じ銘柄指伸ばし………
─やめた。
これが最後のあなたの痕跡
桜の花と死体のように
あなたがどこへ行こうとも
あなたがどこへ行こうとも
「偶然だよ」と笑う 通り道さえ
足跡をなぞってしまった
季節のうつろいで薄れるものを
私は何度も繰り返す
鍵穴に触れた、指先は冷えた
ただ確かめたいだけ
忘れるたびに
生き返るくらいなら
私はずっと
昨日にいてあげる
同じ煙草の匂い
私の服にも染みついている
あなたが残した
息を吸うたび
少しずつ私も
あなたになっていく
あなたが帰ってこないなら
私があなたを迎えに行く
空の果てでも
土の下でも
あなたがどこへ行こうとも
あなたがどこへ行こうとも
灰だけが
静かに頷いた
呪い
歌詞を書きました
インストをつけてくださる方がいるととても嬉しいです
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