「気持ち悪いし、こないで」
「またあんた?何度目?」
「なんであなたが私の子なの!?」

わかんないよ。
私は普通に生きているだけなのに。

いやだ。もう誰も信じたくないよ----------

**********************
アナタノココロ侵略ロボット!
**********************

あ・・・れ?
もう朝か。

私は一人の朝を迎える。
お母さんもお父さんもいない。
冷蔵庫のドアを開け、あるものでご飯を作る。

我ながら、いい出来。と言おうか。

「気どらないでくんない?ちょっと顔がいいだけで」

ズキッ

嫌な言葉をふいに思い出す。
心が・・・痛い。

「ねぇ、本当にココなの?」
「うん、そうかも」

明るい二人の声がする。どっちにしろ私には関係ないや。

ピーンポーン

「・・・え?」

私は疑った。だって金髪の双子ちゃんなんて知り合いには・・・

ピーンポン ピーンポン

「もぉ~!レン!誰もいないじゃん!」

「え~!?いるよ、絶対。」

いやいやいや。
私はいるっちゃいるけど・・・なんか出たくない。

「あ、やっぱいた!」

「ホントだ~!居留守ってやつ?」

「え・・えぇェええェええぇぇえぇ!?!?」

なぜ人ん家覗いてるの!?この子たち!!


当然のように窓から侵入する。
え!?さすがに不法侵入ですよ!?


「こんにちは!僕ら貴方のココロ侵略ロボットです!」

状況が呑み込めない私をよそに、双子ちゃんは「ロボット」と名乗る。


「え・・・あぁ、・・・え?w」

「だーかーら!私たちは貴方のココロを侵略しにきたの!!」


ココロを侵略!?そんなもの出来たら、この世はあっという間に壊れるわ!
・・・っというツッコミはせず、話を聞いてあげた。


「簡単に説明しますと、僕らは貴方を捜してこの宇宙とは違う宇宙から来たのです!」

宇宙とはちがう宇宙?

「目的はいたってシンプル!貴方のココロへの侵略!!」

あ・・・やっぱり侵略なのね。


「とゆうわけで侵略させてください!!」

「はい、いいですよ・・・っていうと思ったか!!」

「言いかけた(笑)」


ああもう!ペースに乗せられる!ようは宇宙人かなんかなの!?

「うん。そうだよ?」

しかも心読まれてるーー!?!?

「ココロを侵略する以上、読めなきゃ。」

「ああ、そうなんだ・・・」

どうやらこの子たちに嘘をつくのは無意味みたいね。
でも、この子たちでも-----

「侵略は無理、じゃない?」


驚くあなた達。それをよそに私は語る。


私の心はもうズタズタ。癒しきれるわけもない、ひどい心。
「私なんて・・・生まれてこなくてもよかったの」

怖いの。もうなにもかも。貴方たちも信じきれない。
大っ嫌いよ。人なんて。

「もう・・・帰ってよ!!」

憎しみと苦しさと寂しさでいっぱいの私は、叫んだ。


「誰も・・・信じられないの・・・」


二人はそんな私を見ると、顔を合わせコクンとうなづいた。


「明日もあなたのシャッターを開けに来ます。」

そういうと2人はいなくなっていた。


ごめんね。誰にももう笑えないの。

昔に戻れないの。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アナタノココロ侵略ロボット!1

今更ながら日向小春様の「ココロ侵略ロボット」を書いてます。

閲覧数:183

投稿日:2011/08/23 18:14:40

文字数:1,348文字

カテゴリ:小説

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  • 猫山

    猫山

    ご意見・ご感想

    初めまして。猫村と申します。
    タイトルに惹かれ来ちゃいましたw
    一瞬ギャグかな?っても思ったんですけどそういう訳でもなさそうですねw;
    でも、とっても面白かったです! 
    1って事は2もありますよね?w
    続き楽しみにしてますw

    2011/08/23 18:44:27

    • *ちるらむ*

      *ちるらむ*

      わーー!投稿してすぐに感想いわれるとすっごくうれしいですw

      あ、初めましt(遅い

      はい、2ではいきなりギャグ(?)です☆←

      2011/08/23 20:44:56

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