手の届かない二万五千円


あのショーケースの中
あなたは私を待っているというのに
私は手を伸ばすことも出来ないまま
だだを捏ねる子供のように立ち尽くす

このショーケースの中
私を待ち続けるあなたの
悲しげな声が聞こえた気がして
店員さんの目も気にせず貼り付いた

不甲斐なくてごめんなさい
私がニートじゃなかったら
私が貧乏じゃなかったら
私がお金持ちだったなら
あなたを待たせなんてしないのに


あのショーケースにいたはずの
あなたがある日突然消えた
私を待っているはずのあなたは
一体どこの馬の骨に連れ去られたの?

不甲斐なくてごめんなさい
私が決断力のある人間だったなら
私が死ぬ気でお金をかき集めていたなら
私があなたを守ってあげられたなら
私が
私が
私が
私が
私が
私が


ミク「兄さんのフィギュアが兄さんのフィギュアが兄さんのフィギュアが私の兄さんが・・・」(ブツブツ)

レン「何アレ・・・」

リン「・・・何だろう」

ミク「私の兄さんが私だけの兄さんが・・・」(ブツブツ)

レン「途中から色々変わってるし」

ルカ「ミクー、お土産買ってきたわよー」

ミク「お土産ぇ?」

ルカ「あなたの欲しがってたアレ」

ミク「アレ・・・?」

ルカ「はい、どーぞ」

ミク「・・・」(ガサゴソガサゴソ)

リン・レン「・・・」

ミク「こ、これは・・・!」


手の届かなかった二万五千円
私が不甲斐なくて届かなかった愛しのあなた
けれど運命の女神は私達に微笑んだ
やっとショーケースがら解き放たれたあなた
もう離さない
もう離れない

あぁ最後にこれだけ
運命の女神へ感謝の言葉を


ミク「ルカさんありがとー!!!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夢のまた夢

二万五千円のKAITO兄さんフィギュアなんて存在しませんしたら欲しい。

壊れたミクにしたかっただけです。

閲覧数:40

投稿日:2011/01/03 17:42:10

文字数:722文字

カテゴリ:歌詞

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