アガペー - 表裏

ただただただ　広がる海に
ただただただ　歪む視界に
まだまだまだ　始まってないから
まだまだまだ　味わってないから

未だかつてない夜空が　君の瞳に届けば
あの日流した涙はきっと　笑顔に変わるさ
きっと　ずっと　君のために
沈み浮かび翔んで行こうか

君が言った言葉でさえ
いつかきっと消えゆくから
僕が言った言葉はもう
聞こえないかな
　
いつかきっと会えたのなら　伝えたいんだ
沈む夕日を　見捨てないで

戻らぬ夏を

ずっと　聞いていたはずの波音も
全部　痛いほどに聞こえる
そんな気持ちもいずれ　波に溶ける泡となって
誰かの救いになるのかな

あの日宙を舞った雫が
頭に焼き付いて放れないんだ
どこか違う場所へ行くのが
怖くなって身体が固まったんだ

一輪の向日葵が水面に浮かんだ
彼方へ翔んで行ったんだ

君と行った砂浜でさえ
いつかきっと消えゆくから
僕に降った星空はもう
探せないかな

いつかきっと会えたのなら　伝えたいんだ
昇る光を　静めないで

羽ばたく夏を

僕に降った星空はもう　戻らないの　あの夏を
君が言った言葉でさえ　美しい　あの夏を

美しい　あの夏を