<Dear My Friends!第2期 第35話 この国の宿>
(ヤマト国 アラヤド区 アラヤド民間娯楽施設『カンラクガイ』周辺の一般ホテル内 宿泊部屋)
一行は少し大きめの4人部屋にチェックインし、部屋に到着した。部屋は、なぜか、和風だった。
この時代になっても、宿泊部屋の様相は、それほど変わらないのか、そういう部屋も用意しないと、この歓楽街の客には都合が悪いのか、それは定かではなかった。
時間が時間だったので、自分たちで布団を敷き、とにかくまだ営業していた“大浴場”に移動することになった。
(同施設 大浴場)
カポーーーーン
やはり昔は24時間、今でも夜遅くまで、ほぼ眠らない街“アラヤド”である。ちゃんと大きな風呂も用意してあったのだ。
温泉とまでは行かなかったが、疲れた体を癒やすには十分だった。
ルカ姫:ルカルカルカルカルカ~、やっぱ、お風呂は大きくないとね~♪
久しぶりの大きな風呂で、嬉しかったのか、タオルも巻かずに、“そのままの姿”で湯船の近くまで直行したのは、ルカ姫だった。
イア:ルカ姫さん! 胸がぽよんぽよん言ってますよ! ってか、タオル巻いてください! それと、湯船に浸かる前に、シャワーで体を流すのが、この国のマナーですよ!
ルカ姫とイアの後に浴室に入っていったのが、もはや“保護者”と化したチンシャンだった。
チンシャン:ははは、さすが姫の待遇で暮らしてきた方だけのことはある。それとイアも、さすがこの国出身、この国のマナーは知っているようだな。その通りで、出来ればシャワーと石けん等で、体を洗ってから湯船に浸かるのが礼儀d
イアが隣で鼻を手で覆っていた。
チンシャン:ん? ど、どうした! 体調悪かったら、風呂は厳禁だぞ!?
イア:い・・・・・いえ・・・・その・・・・・チンシャンさん・・・・・体・・・・恵まれすぎ・・・・
チンシャンはタオルで覆う前だった自分の体を見て、真っ赤になった。
チンシャン:す・・・すまない・・・風呂は私も好きで・・・その・・・
ルカ姫がイア達の所に戻ってきた。
ルカ姫:うわーーーーー、チンシャンさん、胸でっっかーーーー
チンシャン:あ、いや、その・・・・
だが、ルカ姫も負けじと、まだタオルで覆ってない自分の胸部を突き出して、どや顔した!
ルカ姫:わ、私だって、結構の、持ってるもん! 負けないもん!
チンシャン:あ、いや、風呂では、体格比べとか、どうでも・・・・・・・
イア:わ・・・・・私は・・・・その・・・・このネタについては・・・・遠慮しておきます・・・・・
ルカ姫:みんなで、背中流しっこ、しようよ♪
これではまるで、女子校の修学旅行である。
***
(浴槽)
カポーン
3人はあれから体を洗って、頭に手ぬぐいを乗っけて、湯船に浸かったのでした。
ルカ姫:はぁ~、やっぱ、風呂は染みるねぇ…
チンシャン:そうだな、誰かが言っていたな。“風呂は、命の洗濯”だな。1日の疲れは、これと食事と睡眠、原初的だが、これで十分癒やされる
イア:そうですね。これは東洋文化なら、共通の習慣ですよね
チンシャン:特にこの国は、風呂の時間と空間を大切にする。銭湯にしても、温泉にしても、実に大事な事だ。祖国ももっと見習うべきだと、つくづく思ったものだ
ルカ姫:はぁ~、ウチの国も、こういうでっかいお風呂、城に作るべきだよね。みんなも使える“銭湯”とかも、率先して作るべきだよ、うんうん!
チンシャン:そうだな、それはいいことだと思う
イア:はぁ~♪ こういうのも、たまにはイイですね♪
***
(脱衣場)
ブーン
ルカ姫:アーアー ワレワレハ ウチュウジンダ
扇風機が回っていて、ルカ姫が、アレの遊びをやっていた。どこで覚えたのだろうか?
チンシャン:イア? あれは知っているか?
チンシャンが指さしたのは、なんと自動販売機だった。そして売られていたのは、なんとフルーツ牛乳だった。
イア:うっっわ・・・・これまであるの?
チンシャン:ああ、あるぞ。古来のような“冷蔵庫”という訳にはいかないが、自動販売機の形で、ちゃんと売られているぞ。飲むか?
遊んでいたルカ姫が、すぐに駆けつけた。
ルカ姫:飲む! 飲む!
イア:ははは、では、私も
チンシャン:私も飲むぞ
この時代の通貨3枚で、3本を購入し、各自に渡すと、自動販売機横の“キュッポン”、で蓋を開け、そしてチンシャンがすぐに二人に提案した。
チンシャン:イアは知っているはずだが、やはり、これは、“おっさん飲み”、が、礼儀だろう。OKか?
ルカ姫は?だった。イアは頷いていた。
イア:ルカ姫? 左手を腰に当てて、このフルーツ牛乳を、こう、ぐぃ~っと一気に頂くの
ルカ姫は言われたとおり、腰に手を当てて、準備した。
チンシャン:では、行くぞ!
3人は一気に喉を潤した。
ぐぃ~~~
3人:ぷはぁ~!
***
(宿泊部屋)
3人はワイワイしながら部屋に戻ってきた。さて、お布団も敷いてある、もう寝るだけだ・・・・・・が。
チンシャン:二人とも、これは、知っているか?
そういうと、常設のTVのチャンネルをいじり、横の箱にコインを入れると、なにやら、衣服がやたら少ない男女が、その、あの、ちょっと、二人には、刺激が強いシーンになりかける所が映し出された。
つまり、アレだ。
イア:ちょっっっっ! チンシャンさん、なんで知っているの! それ!
チンシャン:私も大衆文化には、一通り目を通している。こういうこの国独特の面白い風俗にも、関心はあったんだよ♪
イア:で、でも、これは、その、私とルカ姫には、ちょっと・・・・・
だが、ルカ姫は、あんまりよくわかっていなかったようだ。
ルカ姫:ねーねー、この二人、これから、お風呂なの?
チンシャンとイアは、二人でお互い頷いた。理由は1つだ。
チンシャン、イア:(さすがは、お姫様・・・・・・)
ルカ姫には、さすがに毒と感じたのか、チンシャンも自重し、TVは一般放送に切り替えて、少し見てから、布団に入り、ガールズトークを1時間ほどしてから、3人とも寝てしまった。さすがに映画2本で疲れていたのだ。
(続く)
CAST
イア:IA-ARIA ON THE PLANETES-
ルカ姫:巡音ルカ
チンシャン:某女性中華ボカロ
その他:エキストラの皆さん
Dear My Friends!第2期 第35話 この国の宿
※ボカロ小説作品第16弾である、「Dear My Friends!第2期」の続きです。
☆第35話です。
※ナンバリング的には2期になります。
☆ピアプロとpixivの同時掲載をしてます。
※ボーカロイド小説です。が、ボカロのファン設定とかボカロの名前を変えると、オリジナルモノになります。なので、二次創作の二次は、ボカロの名前位です。
○今回も1話分を短めにした、ファンタジーRPG風味の長編です。現在もピアプロに続きを連載投稿しており、完結しておりません。
☆2期では、”イアさん”と”ルカ姫”のW主人公で行っていますが、シナリオによって、軸が変わっているところもありますので、そこら辺はご愛敬で…。
☆ボカロ関連では珍しく、ちょっと、むふふなネタです。
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