「お前さんら3人は、わしからのお小遣いが安いっ!と思っておるかもしれんがお金を稼ぐことは簡単ではないぞ。バトルで敵となるモンスターを倒したとしてもお金は手に入らない。敵を降参させて和解するか、特技を使ってなにか貰うかせんとダメなのじゃ。それに職業安定所へ向かって仕事の依頼を受けねば、安定した収入などこの世界に存在せんからな。さらにまた……」
「あのさ、おじいちゃん。さっきも言ったけど話ながすぎだから、あたしたちもう行くね」
「クスン…もう行ってしまうのか……」
「うん。おこづかいを貰ったら、おじいちゃんに用はないしね」
「……わかった。ならばもう一つ、わしからの餞別をやろう」
長老はついに別れのときが来てしまったと悟り、涙ながらにミクたちへ綴りになった1冊の書物を手渡した。
[旅の手引き〜これであなたも立派な冒険者]
「この書物には、わしが伝えたかった事がすべて書いてある。旅の途中で?マークが頭に浮かんだなら、その書物を開いてじゃな……」
「ありがとう。じゃあねバイバーイ」
ミクたちはリンが先陣をきって長老の家をあとにした。貰うモノを貰ったら“次の行動は素早く”と考える彼女なりの判断だ。
「ふむっ……わし、必要じゃったか?」
長老がミクたちを見送る後ろ姿には哀愁の風が囁いており、寂しさで胸が締め付けられそうである。そんな状況を尻目に自分たちの育ったニルスの村から外の世界へ一歩踏みだした3人。ミクがリンとレンの2人にこう言った。
「私、やっぱり長老さんの言ってたことが気になるから旅の手引を読んでみるわね」
「それ僕も気になってたんだ」
「じゃあどうぞ、読んでくださいミクリーダー」
ニルスの村から外へ出た瞬間に[旅の手引き〜これであなたも立派な冒険者]の1ページを開いた。
G clef Link プロローグ6
亀の甲より年の功
お年寄りは大切に‼
次話
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