眠りについたまま
死んで行く君
終わらぬ夜の中
ひとりの私



命を救うため
花の雫探してる
私の耳元に
悪魔が囁くのよ

「いつまでも そんなこと
してたって 無駄だよ
そんなもの この城に
在りはしない
目が覚める その日まで
朝だって 隠れた
僕のこの 手を取って
二人きり 踊りましょう」

頬を伝わる涙
時計の針は進む
背中から差し出された
その手は優しそうで



世界を這うように
あちらこちらを探した
私の耳元に
悪魔は囁いたの

「ホントはね その身体
冷えきって 心配さ
このスープ 少しでも
飲んでおくれ
ひとりきり つらいのは
僕だって 同じだ
僕のこの 腕の中
二人して 眠りましょう」

止まらない涙
時計は進み続ける
どんな言葉でも
振り返りたくはないの

君の手を握る
まるでそれは懺悔のよう
──私の心は
変わらず君のその側に──



遠くで鐘の音が
鳴った気がした






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ねむりについたまま
しんでゆくきみ
おわらぬよるのなか
ひとりのわたし



いのちをすくうため
はなのしずくさがしてる
わたしのみみもとに
あくまがささやくのよ

いつまでも そんなこと
してたって むだだよ
そんなもの このしろに
ありはしない
めがさめる そのひまで
あさだって かくれた
ぼくのこの てをとって
ふたりきり おどりましょう

ほほをつたわるなみだ
とけいのはりはすすむ
せなかからさしだされた
そのてはやさしそうで



せかいをはうように
あちらこちらをさがした
わたしのみみもとに
あくまはささいたの

ほんとはね そのからだ
ひえきって しんぱいさ
このすーぷ すこしでも
のんでおくれ
ひとりきり つらいのは
ぼくだって おなじだ
ぼくのこの うでのなか
ふたりして ねむりましょう

とまらないなみだ
とけいはすすみつづける
どんなことばでも
ふりかえりたくはないの

きみのてをにぎる
まるでそれはざんげのよう
わたしのこころは
かわらずきみのそのそばに



とおくでかねのねが
なったきがした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【歌詞】少女と二千年の悪魔【作曲:叶乃さん】

曲決定。
叶乃さんに採用していただきました。

閲覧数:399

投稿日:2016/11/02 20:49:09

文字数:885文字

カテゴリ:歌詞

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