【雨音ペトリコール】

蕭条(しょうじょう)
な雨が降る中
誰もいないいつもの場所に君が
俯いたままでひとり座っていた
どこか懐かしい感覚がした

肌寒い午前の空気が
落ち着かせてくれていた日常に
君が加わった
壊れそうなその笑顔
頭から離れなくなった

雨が降ればまた居てくれるかな
夜寝る前も
朝目を開く瞬間も雨を祈っている
日が差し込まぬように
分厚い雲で覆ってよ
雨がくれる大切な時間

どうか
この雨よ止まないでいて
君とこうして居たい　だから
明日も明後日もその先も
土砂降りの雨を

君の全てを奪い去って
僕だけの物語に誘って
最初で最後の恋
そんな夢のような
会うたび吸い込まれていった
君の世界に　見るもの全て
交わるはずない線が混じった　
どうか雨よ止まないで


乾いた空気に触れるたびに
焦燥感が僕を濡らしていく
雨は降り方を
忘れてしまったの？
アスファルトに熱がしみてゆく

気づけばもう君は僕の全てで
夜寝る前も
朝目を開く瞬間も雨を祈っている
日が差し込まぬように
分厚い雲が覆った
雨がくれた大切な時間

どうか
まだ雨よ、降り続いていて
まだ君とこうして居たい　だから
昨日もその前の分の時間を
今この瞬間に

君の全てを奪い去って
僕だけの物語に誘って
最初で最後の恋
そんな夢のような
会うたび吸い込まれていった
君の世界に　見るもの全て
これからは一緒になんて
どうか雨よ降り続け


I want to see you, too
I want to meet

どうか
この雨よ止まないでいて
君とこうして居たい　だから
明日も明後日もその先も
土砂降りの雨を

君の全てを奪い去って
僕だけの物語に誘って
最初で最後の恋
そんな夢のような
会うたび吸い込まれていった
君の世界に　見るもの全て
交わるはずない線が混じった　
どうか雨よ止まないで