手を伸ばしてよ　必ず掴むよ
慟哭の鐘の音に引きずられたって
現実（いま）に戻されない
君がそっと突き放したって
僕はそれが間違いだって構わない

『生きてくれ』
それを言うなら君が生きてよ
置き去りになんかしないで

爆音、騒音、おかまいなしだ
喉から血が出るほどのラブソング
掻きむしった愛情論
痣ができるほど抱きしめて
失わないように束縛して
どこへも行けなくして

手を伸ばしてよ　振り払わないで
心電図の声が僕らを裂くのなら
現実（いま）を踏みにじるの
君がそっと歌ったラブソング
僕はそれが間違いだって構わない

『笑ってよ』
それを言うなら君が笑え
幸せそうに眠らないで

爆音、騒音、おかまいなしだ
喉から想いが溢れるラブソング
傷だらけの愛情論
抱きしめたら離さないで
失わないように息してよ

息づかいが　小さくなって
僕は失ったことに気づくんだ
声も出ない、涙も出ない
信じないよ　信じない
僕はそれでも歌った
僕はそれだけを歌った

『目を開けてよ、そしたら僕も起きるから』