そして、その日の午後。
「はい、KAITO、チョコレートよ」
「めーちゃん、ありがとう」
MEIKOからチョコレートを受け取り、喜色満面な様子のKAITO。MEIKOの作るチョコレートは、KAITOの好みに合わせて、かなり甘目に作られている。バレンタインのチョコレートは、毎年、MEIKOはかなり気合いを入れて作っているのはKAITOも知っていた。早速包みを開けるKAITO。
「あれ?手紙が入ってる。どれどれ…」
「ちょっと、KAITO、ここで読むのは…」
とめようとするMEIKOを無視して手紙を読むKAITO。
「ええっと…、KAITOへ、日々私を色々と補佐してくれることを感謝し、愛を込めて。MEIKO。…めーちゃん!」
MEIKOがかいた手紙を読んで、感極まったKAITOがMEIKOに抱きつく。
「めーちゃん、嬉しいよ、こんなこと書いてもらえる僕は、世界一の幸せ者だよ。嬉しくて涙が出そうだよ」
「KAITO、そんな恥ずかしいこといわないの、それに、リンとレンの前で抱きつくのも止めなさい」
「やだ、止めない」
KAITOの抱擁を振り解こうとするMEIKO。しかし、MEIKOの力ではKAITOを振り解けない。
「…お熱いことで」
その様子を少し冷めた様子で見るレン。そんなレンの肩を叩くリン。
「何だよ、リン」
「はい、レンにチョコレートよ」
そういってチョコレートを渡すリン。
「サンキュ。甘さは控えめにしておいてくれた?」
「もちろんよ」
リンはレンの好みを熟知しているので、毎年当然のように甘さ控えめのチョコを作っている。
「どれどれ…」
「あ、レン、ここで開けるのは…」
やはりリンの制止を無視して開けるレン。すると、大きなハート型のチョコに中心に"LOVE"の文字が見える。
「…ええっと、リン…、これって…」
そのチョコを見て固まるレン。真意を問い質そうとしてリンの方を向くと、リンの顔が真っ赤である。
「…レンのバカ!もう、知らないんだから!」
そういってリビングを出るリン。追いかけるレンだが、リンの部屋の扉を開けようとすると、内側からロックがかかっているのか、開かない。しばし呆然とするレンだったが、やがて自分の部屋に入っていった。
「…みなさん、どうされたんですか?」
そのレンと入れ替わりにリビングに入ってきた雅彦。雅彦は、リビングを出て行くリンとレンの姿を見て、二人の間にチョコに関する悲喜こもごもがあったのだろうと考えていた。そして、リビングに入った雅彦が見たものは、MEIKOに抱きついているKAITOと、そのKAITOを何とか振り解こうとしているMEIKOの姿だった。さすがにその姿にしばし呆然とする雅彦。そんな雅彦に、ミクが近づいてきた。
「雅彦さん」
「…ああ、チョコだったね。今年はどんなのだい?」
そういう雅彦。ミクは微笑むと、冷蔵庫を開けた。冷蔵庫の中にはチョコレートケーキが入っており、それを皿ごと取り出して、雅彦に差し出した。
「うわあ…、凄いね。ミク、これ、一人で作ったの?」
「ううん、実は、ルカ姉に手伝ってもらったの」
「ミク、嬉しいよ、でも一人で食べるには少し大きいかな」
「雅彦さん、二人で食べましょう」
「そうだね。コーヒーを淹れようか」
「はい」
「…雅彦君、悪いけど、このKAITOを何とかしてくれない?」
KAITOに抱きしめられてにっちもさっちもいかなくなっているMEIKOが雅彦に助けを求めてきた。どうすべきか考える雅彦。
「MEIKOさん、良いじゃないですか。たまにはKAITOさんとのスキンシップおおっぴらにするのも」
そういわれ、赤くなっている顔がさらに赤くなるMEIKO。そんなMEIKOを見ながら、コーヒーの準備をする雅彦。MEIKOとKAITOはしょっちゅう似たようなことをやっているので、雅彦はなれてしまった。
「…KAITO、分かったから、私の部屋にいきましょう?」
「え?めーちゃんの部屋にいけば、もっといちゃいちゃして良いの?」
「私は、みんなに見られたくないだけよ」
「めーちゃん、嬉しい!」
「だから、違うわよ」
そんなことをいいながらリビングをあとにするKAITOとMEIKO。そんな二人を見送りながら、コーヒーを淹れるお湯がわくのを待つ雅彦とミクだった。
20140706 18
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MVライフ
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雪 m e g works
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