ひとり 夜の海
静寂に寄せる波音 巻貝の残響
淡い夏の瀬に 汗ばむ夢に怯えた

心ごと 深く深くの
孤独の青に沈めた身体

あなたを覚えた 月の光も
届かない深海の 魚のままでいたなら

そして 夜の海
玉砂利攫う引潮 間違いも願いも
それでも浅瀬に 打ちあがる真珠の涙

心にも 遠く遠くの
かすかに伝う波間のワルツ

あなたを想えば 星の飾りも
海の雪に見えた かなしいほどに

このまま
あなたを覚えた 月影も満ちるけど
暗闇の水底 潜む魚でいたら

やがて 朝は来ると
何も変わらなくても
いまも 揺らめく水面

あなたを想えば 星の飾りも
海の雪となり 降り積もるばかり

このまま
あなたを覚えた 月の光も
届かない深海の 魚のままでいたなら


***譜割り***

ひとり よるのうみ
しじまによせるなみおと まきがいのざんきょお
あわいなつのせに あせばむゆめにおびえた

こころごと ふかくふかくの
こどくのあおに しずめたからだ

あなたをおぼえた つきのひかりも
とどか(ない)しんかいの さかなのままでいたなら

そして よるのうみ
たまじゃりさらうひきしお まちがいもねがいも
それでもあさせに うちあがる(しん)じゅのなみだ

こころにも とおくとおくの
かすかにつたう なみまのわるつ

あなたをおもえば ほしのかざりも
うみのゆきにみえた かな(しい)ほどに

このまま
あなたをおぼえた つきかげもみちるけど
くらやみのみなそこ ひそむさかなでいたら

やがて あさわくると
なにもかわらなくても
いまも ゆらめくみなも

あなたをおもえば ほしのかざりも
うみのゆきとなり ふりつもるばかり

このまま
あなたをおぼえた つきのひかりも
とどか(ない)(しん)かいの さかなのままでいたなら


※カッコ内は1音を想定しています。

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from an abyss

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投稿日:2020/07/06 23:12:26

文字数:784文字

カテゴリ:歌詞

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