黒く沈むような空に散る無数の星
こんなに眩しいのに辺りは暗闇のまま
時々思い出したように吹き付ける突風は
僕の体温を盗んで天に逃げていく
足元の草が色味を帯びて
顔を上げるといつぶりかの朝日
冷たい星の光から僕を隠すように
暖かい陽光が翼を広げる
飛び交う鳥たちがみんな青いことを
僕はこの朝初めて知った
地を這うように咲く小さな花が
微かな露で裾を濡らす
胸を焦がすような熱纏う一つの星
こんなに熱いのに草木は生き生きとして
艷やかな木の葉の間を吹き抜ける海風は
今日の朝露をさらって明日へ駆けていく
幾重にも色を重ねて舞う蝶
まるで僕に手招きするように
南の空に浮かんだ金色の光が
世界中を遍く染め上げていけば
燦然と立ち並ぶ向日葵がそっと
僕の小さな背中を押す
手を伸ばしても届くわけないのに
かざした指は赤くたぎる
夕日を照り返す木々の間を抜けて
徐々に色付く波へ歩幅を広げる
砂の上に身を委ね空を見上げると
昨日と同じ星々が輝き始める
すっかり陽は沈んでまた闇が広がっても
目の前に広がる色は褪せないまま
瞬く星たちは初めからずっと
僕を優しく照らしていた
そよ風が僕の肩を撫でて言う
「明日もちゃんと朝が来るよ」
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