切なさが降り積もる先に
君の姿を見つけて
二度と触れられないと分かっていても
私は手を伸ばすの

君の足跡はまだ
残っているのかな？
振りほどいた手の中の
溶けた涙

幸せを描く程
君の姿が滲む（にじむ）
願える事なら
白く全てを覆って

凍えてる街並みは
君を待つ私と同じ
いつか訪れる春の声を信じて－

悲しげな妖精のロンド
君に会うまで続く
凍った寂しさを
溶かして欲しい

交わした言葉の中
残っている思い
伝わらない願い事
雪に埋もれ

戻れないあの日々が
心痛ませるから
白く全てを消して

降り積もる白雪は
君を待つ私と同じ
切なさを重ね溶けゆく時を待つの－

悲しげな妖精の涙
凍えて雪と変わる
君が触れるまで
踊り続けて

雪の妖精はやがて消える
春の訪れと共に
暖かな温もりを知らないまま
誰かを思いながら・・