教会の裏に石畳の道
迷い猫を追って 少女は闇に溶ける
陽の照らさない 風も届かない
檻のような場所で 彼女は笑っていた

天使の舞う楽園(エデン) 咲き誇るはカンパニュラ
全てが手に入る 満ち足りた故の純潔に意味はない

光を焦がれて 地上に手を伸ばす
煽られた翼 黒く翳りゆく
愛することが 罪だと知りながら
娘(そ)の眩さに 目を細める


下り立つ街には 明かり一つない
道も空も家も 光を失くしている
響くは歌声 通り過ぎたのは
手を繋いで歩く 子供を率いる娘

羽虫の舞う小道 蕾になるタラクサクム
月さえ翳る夜 それでも彼女の瞳なら星のよう

清らな少女と 地上のハジエルと
巡り会うために 下界に堕ちよう
其れが罪だと 仰せられるのなら
神への誓いを 棄ててゆこう


光を焦がれて 地上を眺めてる
煽られた翼 濡れ羽色になる
神の言葉は もう聞こえなくて
なら此の羽根を 棄ててゆく

清らな天使よ 真(まこと)の天使よ
もう飛ぶことなら 叶わないけれど
君の笑顔で 謳う星の瞳(め)で
ひとになる僕を 導いてくれ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Campanula

おぼろさんのご依頼で書かせていただいたものです。
本当にありがとうございます!

閲覧数:220

投稿日:2015/12/20 09:15:01

文字数:465文字

カテゴリ:歌詞

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