#5-3「みんなにもアイスを」
買い出し班:カイト、ハク
2人は近くのスーパーにきていた
「ねぇ、ハクさんはどのアイスが好き?」
「…え?」
「やっぱり、歓迎会にはアイスは必須でしょ!バニラ?チョコ?抹茶?ミント?」
「え、あの…カイトさん…」
ハクは歯切れ悪く呼びかける
「ん?なに?…あぁ!そうか!ストロベリーだね!」
「あ、いや…そうじゃなくて」
ハクはカイトの勢いに、ただただオロオロしていた
しかし、いわなくてはならないことがある!
ハクは思い切って言葉を発した
「カイトさん!!」
「え?なに?」
「実は今回、カイトさんにアイスは買わせるなとの命令が……メイコさんから…」
「えぇぇぇぇぇぇ!そんな!!…あ!でも!アイスないと新しい子もショックをうけるんじゃないかな?」
「…それは…カイトさんだけじゃないでしょうか…」
「えぇぇぇぇぇぇ!!」
その後、カイトはいじけてしまった
スーパーの入り口のところにあるベンチにすわって動こうとしない
「あ、あの…元気出してください…」
「どうせ…どうせ…アイスにしか興味ないですよぉ~だ」
すっかり意気消沈してしまったカイトをみて、ハクはなんだか悪いことをしたような気分になった
「あ、あの!ここで待っててください」
ハクはそう言い残すと、店内に戻って行った
「お待たせしました」
しばらくして、ハクが戻ってきた
「あの…カイトさん…これどうぞ」
そういってハクはレジ袋をカイトに渡した
「あ!これは!」
カイトがレジ袋の中から取り出したのは【ダブルバニラバー】だった
このアイスは真ん中に切れ目が入っていて2本に割れる、1つで2倍のお得感が売りの商品だった
「おおおお!これは愛しのアイス~!!!」
「メイコさんには内緒ですよ」
ハクは口元に人差し指をのせていった
「おおおお!ありがとう!ハクさん!おおおお!」
「…ふふ…そんなに喜んでもらえて良かったです。さぁ、溶けないうちに食べてしまってください」
「うん!」
カイトはアイスの袋を開けて中からアイスをとりだした
そして、真ん中の切れ目から半分に割った
「はい。ハクさんの分!」
そういってカイトはアイスの片割れをハクに向かって差し出した
「え?…あ、これはカイトさんのために…」
「いいのいいの!アイスは1人より2人で食べたほうがおいしいしね」
「…あ、ありがとうございます」
ハクはそのアイスを受け取り、一口食べた
「…おいしい」
「でしょ~!!アイスは最高なんだ~!!」
カイトは、まるで子供のような笑顔を見せた
その笑顔はハクの心の中に温かいものを残してくれたのだった
コメント1
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もっと見る#5-2「みんなから注目を」
時間稼ぎ班:ミク、リン、レン
彼らは、新しい入居者が間もなく着くという駅にやってきた
「あのさ、ミク姉…俺、重要なことに気がついたんだけどさ…」
「なに?レン君?」
「新しい子って…どんな子?」
「あ…」
そう、彼らは新しい子がどんな子か…男か女かさえも知らなかった
「...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-2
しるる
#4-1「みんな!飲むわよ!」
ある休日前日の夜中、子供たちとルカが自室でベッドにもぐったころ
「さぁ!今日も飲むわよ~!!」
メイコは手に持っていた酒瓶をテーブルの上にドンと乱暴に置いた
「は!はいぃぃ。」
ハクはビクッと驚き、少し涙目になりながら返事をした
「メイコ殿、一つよろしいでござるか?」...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-1
しるる
#3「成長」
僕は村の人が用意してくれた小さな空き家を利用して診療所を開設した
正直、医師としての経験がまだまだ浅い僕だったが、それでも精一杯やることをやった
そして、僕がここに来て二カ月が過ぎ、仕事にも少しずつ慣れてきたころだった
診療所が休みの日
僕は孤児院の廊下にあるベランダに出て外を眺めてい...妖精の毒#3
しるる
#5-1「みんなで手分けして」
ある日の昼下がり
「みんな、ちょっと下のリビングに集まって」
という、メイコの声が下の階から聞こえた
そしてみんなが、なんだなんだといった具合にリビングに集まった
「今日、この寮に新しい子が来ることになってるの」
「えええぇぇ!」
メイコの発言にみんな驚いた
「私たち...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-1
しるる
#4-2「みんな、だらしないわね」
―――1時間後 ぽっぽー♪
ドサッ!
がくぽが椅子から転げ落ちた
「がくぽ!大丈夫!?」
カイトが心配して、がくぽに近付いた
しかし、当のがくぽはスヤスヤと寝てしまっていた
「え?もう酔っ払っちゃったの?だらしないわね~」
メイコががくぽを見下しながらいった
...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-2
しるる
#3-4「みんなに広まる秘密」
寮のリビング
「う…うーん…」
「あ、がくぽさん気が付きましたか?」
がくぽは意識がはっきりしない中、目の前にピンク色の髪をした女性がいることに気がついた
「ルカ…どの?」
そして、次の瞬間には驚いたようにがばっと起き上がった
「ルルルルル…ルカ殿!拙者のために…そそ...みんなでボーカロイド観察(仮)#3-4
しるる
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ご意見・ご感想
Nonbendarary
ご意見・ご感想
ハクさんいい人~!!(特にKAITO廃にとっては)
つーかそのアイス私にk(ry
2011/12/18 12:49:49
しるる
メッセありがとw
ハクは作者にとってもいい人
だって、出番少なくても文句いわないもんwww
KAITOも、これからどういう路線でいこうかwww
なるようになるw
2011/12/18 20:40:09