眠りから今目が覚めた 夢だったと窓の鳥は言う
「いつか夢で生きてみたい」 心拍数と電子音

目を閉じた 猫がいた 扉の鍵咥えて
夜を背に いつもの夢 鳥は私へと鳴く

時間なんて忘れてもいい 待合室で君は笑ってる
患っていた怪我も夢では 雪に溶けるように消えてしまった


鳥が夜の終わりを告げ 閉じてく扉は悲しくて
点滴の雫が途絶えた 声も出さずに寝返った

現実の 裏表紙 涙と雨に濡れて
夢ならば 笑えるのに 包帯で隠す花

言葉なんて忘れてもいい 痛い注射なんていらないから
人形と手を繋ぐ朝まで そんな夢がずっと続きますように


弱くなる電子音
強くなる君の声
ごめんね だけど今は
もう少しだけ眠らせて


涙なんて忘れてもいい 星の数だけの笑顔がある
窓の鳥は次の願いへ もう起きないと決めた手術室


君は持つ花束を
渡せなくてごめんね
私は夢の中で
言い忘れていた「さよなら」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

耽溺ファンタジア

ぽてとくんさんの歌詞応募に書かせていただきました。

1A、1B、1S、2A、2B、2S、C、LS、Cの順に行間を空けています。
1では現実に飽き、夢に浸る病院での暇を潰す日常を描き、2では現実と夢との楽しさを比べ夢の世界にだんだん誘われる彼女の心境を描いています。
一つ目のCは現実に別れを告げる彼女とそれを止める少年を描き(君=少年)、二つ目のCは少年がお墓参りに来ている情景を描いています。
LS(Last Sabi)では自らの意志を固め夢の世界を選んだ瞬間を描いています。
物語の初めから登場する鳥という存在は一体何なんでしょうか。

閲覧数:156

投稿日:2016/02/16 23:11:14

文字数:398文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました