【a】

誘(いざな)いの月
落ちる 革の靴

振り返れば其処には
もう路など無くて


緋色の月
風に揺れる葉の音

泣き出しそうなくらい
この森は暗くて


【b】

耳を塞げば
この目を閉じれば

現在(いま)から
目を背けられる?

(やりきれない)


咽び泣けば
この喉を潰せば

未来(あした)から
逃げきれるの?

(くだらない)



【s】

静寂 黙々と降り注ぐ
ひかりの雨が揺らぐの

震える肩へ延べられた
君の手は冷たくて

記憶は風化して消えた
まるで花弁のよう

崖下に落とした靴は
静かに濡れる


【a】

誘いの夢
戻れぬ唄の果て

立ち止まれば其処には
もう笑顔が見えなくて

漆黒の夢
迫りくる影の音

叫び出しそうなくらい
この場所は寒くて


【b】

進まなければ
手を出さなければ

現在なんて
見なくていいのに

(ふれたくない)

叫び続ければ
この声が枯れれば

未来なんて
壊せるから

(ばかみたい)


【s】

静寂 この躰押し潰す
ひかりの雨が笑うの

動かない両手を包み込む
君の手は怖すぎて

心は霧となり消えた
まるで人形のよう

最後のことばを唄って
辿り着く終わり



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

エスケープ


PastelDrug(瓜羽、liarblue 合作)作品の第二段です。


今回 liarblueは前半を担当しております。


逃避と喪失をテーマとして掲げました。

ボイスイメージはリンちゃんです。


瓜羽さんが後半部分を合わせて書き下ろしてくれました。ありがとね。



【幻想的な詩を書かれる瓜羽さん..↓】
http://piapro.jp/omatsurizoku




深い森の中 浮かぶ声
その暗がりに身を染めて狂気を隠す

誰しもが持つ闇
逆らえぬながれ

彼女は彼の手を取ることよりもそのながれに身を任せることを選んだのでした。



閲覧数:78

投稿日:2009/03/11 19:14:42

文字数:526文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました