花に埋れ 王は笑う
孤独な夢を 孤高の彼よ
花よ咲け 空へ舞え さあ
王は一人 空仰ぐ
月の光など 感じずに
見えぬ 見えぬ 無いものは
彼は歌う 孤独な唄を
遠き空に 鳥が飛ぶ
白く 赤く 黒く 嗚呼
王は知らぬ 花しか見えぬ
閉じた世界 花の海
一人だけの 静かな世界
遠い世界の事など知らぬ
広いだけの空など見えぬ
王の世界は 儚く 淡く
風の一吹き 一輪散った
蝶が現れ 主を嗤う
冠などない、王とは言えぬ
蝶は語った 外の世界を
酷くつまらぬ 俗世を語る
蝶は集って 王を嗤う
お前は凡人 王などではない
(スイセン ルリマツリ サンダーソニア)
そうかもしれぬと王はわらった
民など居ないし冠もない
ならばそうだと蝶はわらった
我らがお前の始めての民
蝶と王の 小さな世界
閉じた王国 花の国
我らはお前に話をしよう
花に惹かれて蝶は舞う
(白い朝顔 スイレン ヌルデ
コルチカムも捧げよう)
花の冠頭に載せた
蝶の臣下を持つ主
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