「頭に穴ボコができそう」
遠くから聞こえた
いつもの雨傘 置き去りのままで
涼しい風が吹き抜ける

ペダルを踏むスニーカー 弾んで
あとがきの後ろに
発車ベルの音 昨日を追いかけて
閉じたドア越し 背を向けた

カーテンのない窓は 今も
透かすように 僕らの時を

またたきの度にうつりゆく
長い髪と白い袖

ひまわりに添えた指先
忘れていた感覚
トレモロは刻む
青い夜が更けていく

ありがとう は いらない。
ただ生きていて
いつかの山の小道
ありがとう は いらない。
ただ生きていて
涙拭ったあの日

砂ぼこり 秘密の庭園
日陰の下 小さな宇宙
ベンチの木目のすきまから見える
季節が過ぎるのを聞いてる

「この丘はよく来るの」と
笑顔に隠された何か
もう会えないの そんな事
真っ赤な空に 置いたまま



屋上の小さな扉 カギをやっと見つけた
朽ちた天井を見つめ 晴れた空をうたった

かける言葉を探しながら 最後まで待ってたよ
街灯のだいだい色 落としたノートの切れ端

ありがとう は いらない。
ただ生きててよ
はるかな谷の緑
さよなら は いらない。
静かにしまう
笑顔咲かせた手紙



ここが君の来た道
運命が連れ回した跡
果てない旅路 目印もないまま
落ちる夕陽を見つめてた

鉄格子閉められた暮れ
通り過ぎたはずのトンネル
背中を押したあの人は・・・



ペダルを踏むスニーカー 弾んで
あとがきの後ろに
発車ベルの音 昨日を追いかけて
閉じたドア越し 背を向けた

「この丘はよく来るの」と
笑顔に隠された何か
もう会えないの そんな事
真っ赤な空に 置いたまま

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無題

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投稿日:2019/02/06 14:05:11

文字数:697文字

カテゴリ:歌詞

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