「くだらないこと」ばかり求めていた僕らはいつからか
過ぎゆく日々が当たり前に思えて、心無くしてた
隣で歌っている君を見つめてるのはいつも僕で
疑うことなんて知らない子供のように笑ってた

雨降りの街で行き交う人々の過ぎゆく足音
誰かに嫌われてしまうことに怯えて歩いていた
ふたりで登ったいつもの坂道から見える夕焼けは
今日は顔を隠してしまっているんだろうか

たゆたう街灯に、夢はいつも那由他
七色の光を、指でなぞり遥か
いつか終わる今日を、君は走り出した
時計の秒針は別れを近づけてゆく
僕は瞳を閉じて

エンドロールすら迎えられない僕らの、叶わないストーリー
雨宿りできる場所はここだけしかないと、勘違いしてた
しょうもないことで誤魔化して、消えていったかけがえのない日々
揺れ動く心模様、アンビバレンス

壊されないように守ることでいつも必死だったから
君が教えてくれた温かな優しさも忘れてた
僕が僕であろうとする身勝手な理由で傷つけて
涙を浮かべる瞳に気づかないまま雨に溶けた

ぐらつく足元に、傘もささないまま
冷えきった指先、繋ぎ止めていたかった
悲しそうな顔で、君は俯くまま
零れ出た「さよなら」の、音だけが響いていく
君は振り向かないんだ

ラストシーンさえ分かち合えない僕らの、終わっていくメモリー
「君の隣に僕はもう居られない」なんて、判っているんだ
つまらないことで嘘ついて、無くしてくあの惜別の日は
心と同じ雨模様、アンビバレンス

たゆたう街灯に、夢はいつも那由多
七色の光を、指でなぞり遥か
終わっていた今日に、僕は気づけなくて
時計の秒針はもう別れを告げていた
僕は――

エンドロールすら迎えられない僕らの、終わっていくメモリー
冷たい雨に打たれてひとりで泣いてる、しょうがない僕で
ふたり手を取り紡いでいた、色褪せずに輝くあの日々は
僕らの心のよう

ラストシーンさえ分かち合えない僕らの、叶わないストーリー
雨宿りできる場所はここだけしかないと、勘違いしてた
“つまらない"日々重ねていた、美しい想い出をこの胸に
明日からは、また歩き始めるよ

「もう会うことはないんだろう」
すれ違うことさえもできない、この街角で
君に似た声で誰かが呟いた
「明後日には晴れの予報。」
アンビバレンス

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

心模様、アンビバレンス / 音街ウナと初音ミク[オリジナル]

閲覧数:255

投稿日:2018/03/31 19:45:07

文字数:961文字

カテゴリ:歌詞

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