すれちがい
幼かった君は僕にお辞儀をした
裾を泥でよごしたまま

君はこれから生きるだろう
僕の分まで生きるだろう
泥のついた小さな手を
しなやかな 美しい女性の手に変え
どこまでも生きるだろう
やがて好きな人と出逢い
生まれてきたその子に
僕たちのことを話してくれるだろう

愛おしい君
どうか 僕らの分まで生きて
幸せになってほしい

どうか 伝えて
僕たちに 守りたいものがあったということを
どうか 忘れないで
僕たちにもかつて誇りがあったということを
顔を上げて生きて
前に進んでほしい
過去に恥じることはないのだと
どうか 思い出して

君のために命を投げ出す者がいたということを
かつて 正義があったことを

あの日の君の笑顔に
僕がどれほど救われ
希望を抱いたか
君は知らないだろうけど

一人じゃないんだ 君は
一人じゃないんだよ
君が誇りをもって
幸せに暮らせるように
僕はあのとき 手をふりかえしたんだ

大丈夫
君は生きていけるよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

いしずえ

書きなぐり。

「生きる意味」を見失ってたとき、たぶんこの言葉がほしかった。
感謝と申し訳ないという気持ちが、私を前向きにしたから。

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投稿日:2008/09/10 21:28:53

文字数:427文字

カテゴリ:歌詞

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