今回のお話はハロウィンのお話。
「ねぇねぇミク姉。もうすぐハロウィンだね」
と無邪気に言う妹のリン。
「そうだよミク姉。ハロウィンだよ」
と笑顔で話しかけてくる弟のレン。
「そうだねぇ…」
私は考えながらそういうと、
「あっいいこと考えたっ!二人とも、ちょっと耳貸して」
こしょこしょこしょ…
私は小声で言ってみた。
すると二人は
「うん!!」
と大声で言った。
その顔は笑顔であふれていた。
翌日。
カイト、メイコ、ルカの3人が一緒に買い物へ行った。
その時をねらって私達3人はあるものを作っていた。
「ここはもうちょっとこうした方がいいんじゃない?」
私はリンにそう言うと
「そっかぁ!じゃあここもこうした方がいいね」
とリンが答えた。
するとレンが
「じゃあ、ここの家用はこうしてもいいの?」
「いいかもね!その方がおもしろそう!!」
この作業は遅くまで続いた。
そしてハロウィン当日。
早朝。
「ほら早くしないとみんな起きちゃうよっ」
と私が急がすと
「まってよミク姉~」
「何もそんなに急がなくたってぇ~」
2人が嘆くのも無理もない。
だって今は朝の5時だから。
「ほらっここで最後だよ」
と私が言うと2人は落ち着きを取り戻した。
そして3人で最後の飾りつけをした。
「やったぁ!完成!!!」
3人は声をそろえて言った。
もちろん小声で。
そして夕方。
ピンポーン
リンがインターホンを押す。
「ハイ」
がくぽはドアを開けた。
すると、
「トリック・オア・トリート!!!」
3人の小悪魔がやってきた。
「はて?今日は何の日だったかな」
するとグミとリリィがやってきて、
「ハーイ、ハッピーハロウィン」
と仮装をした私達にお菓子をくれた。
「ありがとう!!!」
そう言って私達は次のところへ向かった。
するとがくぽが、
「今のは何だったんだ?」
と聞いてきたからグミが
「今日はハロウィンと言って、子供たちにお菓子をあげる日なんですよ」
と説明した。
「そうそう。それでミクちゃん達がお菓子をもらいに来たんですよ」
リリィもそう言った。
「ほぅ。それでミク殿達が。では家にしてある飾りもそうなのか?」
え?と思った2人は外に出て見てみると、これはまたすごいと言わんばかりのハロウィンの飾りつけがしてあった。
特に目立っているのがオレンジのカボチャと緑のネギと黄色のキャンディよりも光っている、紫と黄緑と薄黄色のランプがそこらじゅうに散らばっていた。
それとなぜかナスと人参とこれまたなぜか遮断機があった。
「あれ?こんなのしてあったっけ?」
リリィが聞くとがくぽは
「我は朝から気付いていたぞ。もしかして知らなかったのか?」
うんと2人はうなづいた。
「そ、そうか…ま、よかったのではないか?」
そう笑うがくぽと一緒になって2人も笑っていた。
そのころミク達3人は次の家へ向かっていた。
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