不定型なただ単純な異性愛
から生まれてしまった私は
生体などない卑しい理想

文字だけの父とイメージの母と
数えきれないほどの兄弟姉妹がいます
苦し紛れの混濁
過去のリミッターは
かなり弱々しい 馬鹿のようで

形だけの「幸せな過去」や「トラウマの概念」に
泣き叫び悶え苦しんだ
演技すら本心なのだから
人格破綻者で病院にいるはずでは?

名もない私は誰かと
共鳴し合い惹かれあって
愛し合って綺麗事の恋愛ゲームを楽しみました
最終的に引き剥がされて
私は九割方死にますが
大抵は三日後に
別の名前と別の容姿で
別の殿方と恋に落ちるのです

そんな寂しそうな背中見せないで
気付いてほしいなら手を上げて
鬼さんこちら、手招きする子
付いていくことにしたって無駄で
同じルートひたすら走ったって
ふらふら彷徨い届かないのなら
こっち向いて
ほら ほら
私はここだよ


いつの間にか入れ替わった現実
冷たくなった愛は捨てていい
さざめく遠のいた教室の名残は
何処に行けば会える、何処に行けば逃げられる

どこかで聞いたリズム
反響してやまない低評価
軋むほどの罵声は恋に
変換して くだらないラブソングを 君に送りつける

他人からの視線潜り抜けて
欲求不満だけを埋めて隠したい
欲望でドロドロに渦巻いた愛憎劇
どうしても中心人物にしたいそうで
長々と愚痴ってごめんなさい

そんなバカみたいな妄想掻き立てて
ありもしない恐怖に怯えてる
あの指さして笑う友達の 幻影も
「きっと嘘つきなんだ」って
現実見ろよって
ふいに思い出してしまったなら
もう戻れない
ほら ほら
私はいないよ


薄っぺらい世界に
憧れて生まれた私を
勝手に好きになって意味のない幸福を与えたのは君だ
設定にもシナリオにも抗う力などないのに
悲しみを植え付けたのは君だ

本当なら独りぼっちだった二人
分け合った虚構も崩してしまおう
何時間も何時間も居座って
誰を待っているの?

そんな嬉しそうな声で私を呼ばないで
構ってほしいならその腕切って
その両目抉ってその足も折って
勝手に死んでしまえ


遠い記憶の彼方
失われた空想
現実味のない御伽噺
それでも
確かに誰か愛していたんだって


「寂しそうな背中見せないで
気付いてほしいなら手を上げて
鬼さんこちら、手招きする子
付いていくことにしたって無駄で
同じルートひたすら走ったって
ふらふら彷徨い届かないのなら
こっち向いて
ほら ほら」
君はいないけど

君が為に生まれてきた私は
あとは消えず忘れられて
浅黒い脳内を
漂流して漂うんだって
たまに
思い出されて電脳遊戯へと
その時は 憎い君に抱き着くんだってさ
馬鹿みたいでさ
上から目線で 笑顔で演じてやろうって思ったんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

名字名前ちゃん

いつも通り二次創作ものから……と思ってたのに気付いたら乱用されてる夢主の愚痴曲になったよ!どこに需要あるんだよ!誰得だよ!!なげえよ!!短縮しろよ!!

タイトル決める時に、ふと「夢小説でデフォが名字名前だったら小説のクオリティ高い気がする」という友達の独り言を思い出しました。

閲覧数:121

投稿日:2013/11/09 19:18:29

文字数:1,157文字

カテゴリ:歌詞

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