見えない音を奏でる手が
魔法使いみたいで
降り注いでくる痛みを
静かに溶かしてくみたいだった

誰もが逃げ出したあとなのに
まだそこに君は居続けてる
忘れられていくのが怖くないの?
荷物はもう持てなくなった

積み上げてきた物が崩れて
生まれてきたことも閉じ込め
羽ばたくのをやめた理由だって
綺麗な花を見つけたわけじゃない

その星に触れちゃいけないって
あれほど言ったのがわからない?


見えない色を捧げる目が
フェイクアイみたいで
湧き溢れてくる嘆きを
確かに燃やしてくみたいだった

今でも焦げ付いて消えないのに
ただそこで君は居直ってる
埋め尽くされるのが怖くないの?
荷物は全部なくなった

記し尽くした事が千切られ
紡いできたことも解かれ
風切るのをやめた理由だって
安らぐ枝を見つけたわけじゃない

その扉開けちゃいけないって
あんなに聞いたのがわからない?


約束なんてただの文字でしょ
契約なんてただのフリでしょ
小さなボタンを押して消して
真逆の意味になって慌てて

水が見ているよ
時が知ってるよ
言い逃れは無理で
「本当」を決めるのは君


見えない意思を操る火が
アップルパイみたいで
吹きこぼれてくる甘さを
煮詰めて煙に巻くみたいだった

みんなが負け犬と叫んでても
すぐそこで君は弔ってる
俯かれるのが怖くないの?
荷物がまた新しくなった

待ちわびたことも潰され
落としてきた雫なじられ
言祝ぐのをやめた理由だって
欠けてく心埋まったわけじゃない

その名前呼んじゃいけないって
あれほどあんなに言ったじゃない!


遮る物がない地平線から
太陽が昇るようになったのはいつ?
真っ暗なままの音色はもうない
闇の中で握った指先も消えてった

だからあれほど言ったのに
だからあんなに

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  • 非営利目的に限ります

御伽噺のリクエスト

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投稿日:2023/07/13 23:12:51

文字数:759文字

カテゴリ:歌詞

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