『スワンプマン』

1.
歪んだ嗚咽、か細い吐息 午前2時幻滅蛍光灯
ゴミ袋に捨てた曖昧と 母の形見だったネックレス
相違による軋轢、罪悪感 行きつけの店と涙味
毒林檎を奪った恋泥棒 笑顔の裏で吐いた血痰

引きずったまま去っていくと決めた僕から君への贖罪
泣かないでくれ、忘れないでくれ せめてもの救いに生きてくれ

愛だの恋だの募るばかり臆病を患った僕でした
偽物の僕からメッセージだが嘘なんて在りはしないから
全てが本物なはずなのに、全てが偽物なはずなのに
そんな僕が嫌いだから、スワンプマンは君を去った
スワンプマンは夜に駆けた


2.
かじかんだ肺、雑踏の温度 昼下がりを過ぎた黒猫と
ツクラレモノの淡い笑顔 狂愛の果てに因果脱法
雷鳴が消した連続性(コンティニュイティー) 温もりに依存した君主論
出かけた君と「ただいま」のキミ 同じ君だなんて何故言える?

背負い続けることを覚悟した亜人類たちの原罪
見つけないでくれ、黙らないでくれ ただ「いなくなれ」と叫んでくれ

人だ亜人だと蔑んで終ぞ失望した神でした
フェイクニュースやゴシップも今となっちゃ笑えないな
あのカップルもアーティストも泥かぶりのまま生きていくのかな
そんな未来を厭ったから、スワンプマンは目を背けた
スワンプマンは星を追った


(間奏)


堪らず泣いた、幻想押し付けた、「君の為だ」と別れを告げた
でも結局ボクを殺せなくて、会わす顔もマスクの中で
僕が泥に成り代わっても誰も世界も止まりはしない
変わってないんだ 変わってなんかいなかったんだ
終わってないんだ 終わってなんかいなかったんだ

真か偽かと苛まれて信じるもの選んだボクでした
あの日までの僕らの想い出ごと僕らからボクらへ紡いでいく
死んでもおらず生きてもいない、そんな日常(ひび)でも幸せがある
罵ることすらせずキミは「また会えました」と微笑んだ
ただ嬉し涙と震えた声で、笑顔でその手を差し伸べた
そんな君が大好きだから、スワンプマンは手を握った
僕であるボクは笑い泣いた
偽物なボクとワタシは今日を
生きた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

スワンプマン

思考実験「スワンプマン」を知ってインスピレーションが爆発した結果です。
我ながら切なく哀愁のある世界観を構築してみました。
何時から自分が偽なのか、全てが同じ自分なのに偽なのか、
そんなジレンマや葛藤をぐちゃぐちゃに混ぜ込んだ哲学的雑炊です

動画で使いたい人はTwitterのDMまで

Twitter:@dismeeeen

閲覧数:577

投稿日:2022/10/08 16:51:18

文字数:882文字

カテゴリ:歌詞

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