何もない事は知っている
当たり散らしても空っぽさ
精一杯に八つ当たり
道端で永久に夢を見る

今日もまた
折り合いをつけられず
身の程も知らないで
狼藉を働いた
記憶無き夜更け

俺の所為?
誰の所為でもない
俺が悪い?
誰も悪くはない

誰もが知ってる
喜びも憎しみも
隠してる世界を

持ちつ持たれつ
隣の芝は青い
それとなしから
事なかれまで
そう啓す後ろ手
ナイフ持つ君の手
全部悪く見える度
何が良くて悪いとか
考えたくなくなって
全部消えてしまえとか
幼気にも願ったり
何度目かの底辺だ

空は変わらずに暗いまま
苦い空気だけ当てつける
打ち鳴らされる鈍い鐘
懐はスられ何も無い

くしゃみして
陰鬱な朝刊を
塵紙に鼻かめば
強欲な罪が今
人助けになった

悪人が
人を助けずとか
嘘じゃないか
現に助けられた

思わず笑った
こんなにもくだらない
最低な世界に

何かを裁いて
見出した幸福を
積み上げた世界で

生きる他無いと
帰り道を急いだ
一片の幸福

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

畜犬談

閲覧数:95

投稿日:2015/11/29 02:25:53

文字数:435文字

カテゴリ:歌詞

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