「実は、あの世界は弱音ハクという人間が作り上げた『歌』の世界なの」


VY1もといミズキは唐突にそんなことを言い出した。


「……どういうこと?」


「つまり、私たちは異次元の空間通路を利用してここまで、現実まで来た、ってこと」


全くわからない。


「……あなた、カイトが何がしたいか、覚えている?」


なんだっけ。世界の外に出るとか。


「そう。そのために彼は世界を破壊するのよ。あの箱庭を」


なんだって?


「そもそもあの世界は彼女の歌の世界だった。だからあそこにいる神も仮初のもの。だからそれをカイトは嫌ったのでしょうね」


「待って。そうなると、目的は? ただ、世界を破壊するだけなのか? ならそいつはすごいキチガイじゃないか?」


「フフ。そうかもしれない」


いや、そこ笑うとこじゃない。


「ああ。ごめん。でもね。確かに、彼の目的は、今のところこれしかわかってないわ」







『メイコ』を救い出す――ということ、ね。
















****






「うん……ミク?」


「ルカ……。どうやら目を覚ましたようね」


「ミク。私は何を?」


「うーん、話すのめんどいからかくかくしかじか」


……なんて適当なんだろうか、それは初音自身も理解していた。


「……なるほど。わかりました。で、神威は?」


「神威……ああ。あいつなら」






「“外の世界”に行ったんじゃないかな? 『本当の世界の管理者』を守るために」





つづく。

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  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

僕と彼女の不思議な校内探検 23【リレー】

そこまで進んでない……。そろそろ潮時ですかねえ。

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投稿日:2011/12/15 23:37:42

文字数:663文字

カテゴリ:小説

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