カツン                                              


静寂が支配するこの空間に1人の足音が響く。誰だろう?ここには僕しかいないのに。新しいお友達かなぁ・・・?それとも兵隊さん?                                      


「あなた・・・、誰?なんでこんなとこにいるの?」                           

「・・・君こそ誰?なんでここに入れたの?」                                

「別に・・・退屈だったからお城の中を探検してただけよ。そしたらここ・・・地下牢に辿り着いたわけ。」                                                       

「探検かぁ・・・いいなぁ・・・。君は自由なんだね。」                            

「・・・あなたなにかしたの・・・?牢屋は悪いことをした人が入るとこだってお父様が言ってた。」  


この子になら話してもいいかもね。                                     

「君たちの国から見れば僕は罪人かもしれないね。君はこの間起こった戦争のこと知ってる?」     

「・・・えぇ。お父様が起こした戦争でしょ?」                               

「うん。僕は敵国の捕虜ってワケ。ここまで説明したら・・・分かるよね?」                   

「えぇ。でもこの戦争はお父様の八つ当たりのようなモノだから・・・あなたは悪くないわ。」     

「別に同情してほしい訳じゃない。」                                       


そうだこのこにしよう。                                                


「「ねぇ」」                                                          


「あら?先にどうぞ。」                                            

「いや、いいよ。お先にどうぞ、お姫様?」                                    

「気づいてたのね。ねぇ、あなた?私と一緒に脱獄しない?」                             

「僕の名前はレン。うん、喜んで君と脱獄するよ。名前は?お姫様?」                     

「私はもうお姫様じゃないわ。リンよ。よろしく。脱獄って言うより駆け落ちって言いましょ?その方がロマンチックじゃない?」                                              

「そうだね。じゃあ、これ外して駆け落ちしよっか。」                                


どうやら彼女は鍵持ってるみたいだしね。                                      


「あら?気づいてたの?」                                         


クスクス笑いながら鍵を指でクルクル回す。                                   


「はい。行きましょうか。荷物はもうまとめてあるわ。」                              

「君、最初からこのつもりだったんでしょ?」                                   


変な子だなぁ。                                                 


「えぇ、そうよ。どんな形でもいいから、あのジジィとババァに逆らってみたかったのよ。」      

「へぇ、自分から自分の平穏を壊すんだぁ・・・。宝石とかドレスはもういらないの?」                 

「あんなの、宝って言う字を取っちゃえばただの色のついた石よ。何の意味もない。そんなものより、私は一国の王女ではなく1人の女として生きたいの。ここは退屈だわ。それになにもかも私の思い通りの様で本当に大事なことは私の思い通りにはならないの。自分の生きる道もあのジジィとババァに決められちゃう。すっごくムカつく!たくさんのドレスや宝石があってもホントの幸せは手に入らない。こんなの本当の幸せじゃない。」                                                      

「リンの考え方はおもしろいね。」                                         

「そう?でも、あなたとは気が合いそうね。」                                

「奇遇だね。僕もそう思ってた。」                                   

「じゃあ、行きましょうか?レン。」                                      

「うん。リンは銃とか持ってる?」                                        

「えぇ、一応ね。あ、来た。」                                            

「お前!!リン様を連れてどこへ行く気だ!!ここから先は通さんぞ!!」                              

「リンどうやら死体を越えなくちゃ、駆け落ちはできないみたいだ。弾は大丈夫?」          

「弾は平気よ。」                                                   

「じゃあ、始めるよ。」                                            

「リン様!?何をする気ですか!?止めてください!!リン様!」                     

「今なら見逃す。命が惜しいのならそこを退きなさい。」                             

「君は案外甘いんだね。リン。」                                        

「リン、お姫様抱っこさせて?手を汚すの怖いんでしょ?僕がやってあげるよ。」            

「違うの・・・。そこの兵士は私と仲が良かったのよ・・・。だから・・・その・・・」         

「・・・うん分かった。殺したくはないんだよね。」                                


チュッ                                                       


「は・・・・・・?あんた・・・今・・・キスしたよね・・・?私・・・これでも初めてだったんだぞ。って聞いてる?」                                                   

「うん。聞いてるよ。初めてだったの?嬉しいよ。」                                                  

「あんたね・・・。」                                            

「はいはい。ごめんって。それより・・・そこのお前、大切なヤツとかいないのか?お前が殺されればそいつら悲しむぞ。王様に嘘付けばいいだけの話じゃないの?クビになったとしても、殺されるよりはマシでしょ?どう?」                                              

「・・・・・・わかった。早く行け・・・。」                                     

「「ありがとう。」」                                           


「さぁ、これで宝石やドレス、なんでも言うことを聞いてくれる召使はもうこの先にはいない。あるのは幸福か不幸のみ。ちなみにどっちを選ぶ?」                                    

「あなたとの幸福のみを選ぶわ。あなたと歩む不幸な人生も悪くないわ。」                        

「じゃあ決定。」                                                

「あ、さっき駆け落ちって言ったけど・・・やっぱり・・・」                              













ハネムーンにしましょうか?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

そうこれはハネムーン

いみわかんねぇ←                           

説明                                

リンはとある国の王女。リンの国が他国と戦争起こして、レンがその時に捕まった系?           

閲覧数:466

投稿日:2011/05/04 20:26:38

文字数:3,817文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

  • 関連動画0

  • 紅華116@たまに活動。

    面白かったです♪ 
    設定がツボにはまりました!!

    レンと駆け落ちね… よし。私もついていk((((殴
    ブクマいただいていきます☆

    2011/05/06 21:38:21

    • なのこ

      なのこ

      なんか衝動に任せて書き殴ったやつですけど面白いって言ってもらえるとうれしいです!            

      いや、私がついていくんだ!よかったら御一緒してもいいですか?                       

      ブクマ・・・!!?え!?どっどおっどっどddぉおああjhdjbxjshづj(はいはい正気に戻ろうね^^                                            

      2011/05/06 21:44:24

  • シベリア

    シベリア

    ご意見・ご感想

    面白い!ktkr!
    レンは捕虜なんだ・・・
    駆け落ち・・・レンと一緒に・・・羨ましい!!

    リンの言ってることは正しいよ!
    うちだって宝石なんていらないもんwww
    そんなものよりペンタブとかフィギュアとかほしいもんね!!(((

    そしてレン君は何をしてるのかな?かな?(((ひぐ○しネタやめろ
    ファーストキスだって!?どっちでもいいから代わろうか(((

    うちも二人との幸福の道を(((お前は入ってくるな
    次も楽しみにしてるね! ブクマもらいます^^

    2011/05/05 11:50:45

    • なのこ

      なのこ

      るもちゃん                                        

      なんか短編ブームきたよ!!                                         

      まぁ、続きは書かないけどハッピーエンドだな 幸せにね★リア充共                
      レンのくせにレンのくせにぃぃぃぃいいい!!!!ツッコミが可哀想に思えてきた・・・     

      金の無駄だよね・・・ペンタブ買う金にあてるわ・・・通帳2つあるんだが片方が残高1万^0^ 
      25万の差ww                                            

      ブクマ!!?え!?マジ!!?え?え?どうするの?ああぁあ!!(なのこに代わりツッコミがお礼を申し上げます ブクマありがとうございました^^                           


      シベリアちゃん                                            

      炉心融解のフィギュアクオリティ高いって聞いたけどどうなの?買いたいけど金が・・・     

      マウス疲れるんだよ・・・もうやだ・・・                                 
      レ●ちゃんですねわかります ひぐらしネタ流行ってるね・・・                    

      ウッディ!!←                                                                       

      レンくん指名でーす!シベリアさんとこでーす!(・・・(早く行けよ                    


      宝石は持って何の意味があるんだろうね?見栄?なんて言ったら金持ちの人に怒られそう      

      じゃあ私も2人との幸福の道を(はいはいストップ                             

      2人も!!?ブクマ!?こんなっ駄作を!?ウ、ウッディ!!(意味不

      2011/05/05 18:59:13

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