3月。
暖かくなってきたとはいえ、まだまだ寒い。
私は今日、小学校を卒業する。

私は4階の教室から校庭を眺めている。
本当なら屋上に行きたかったが、入れないので1つ下の階で我慢。
風が吹く。冷たい空気が教室へ入ってきて、私の髪を遊ぶ。
窓を開け身を乗り出し、ただぼんやりと眺めている。

「おーい、ミク」

扉の方から声がした。クオだ。

「どうしたの、クオ」

私が話しかけるとクオは隣にやってきて、私と同じように窓から外を眺める。
晴れやかな青い空。暖かい太陽が私たちを照らし出す。

「卒業…だな」

「ね」

クオの呟きに私は同意を示す。

今年で私たちは卒業する。大人へと一歩、踏み出すのだ。

「まあ、中学っていっても周りは変わらないけどね」

「だな。ほとんどの人が顔見知りだもんな」

「でもさ、クオは」

私はクオを見つめなおす。

「向こうにいっちゃうんだよね」



「ああ」

クオは私に向き直り、頷いた。
そう、クオは遠い学校へ通う。
私は無難な公立にいくことにしたが、クオは名門校へ行く。
クオは自分の夢のためにその道を選んだ。
クオは必死に勉強して、受かった。
夢へ向かって、踏み出していくんだ。

「それにしても、すごいね。あそこって有名なんだよ」

「な。俺も頑張った」

「おめでと、クオ」

「ありがと」

クオは窓から6年間変わらない校庭の景色を眺める。

1年生のころはそんなにかわらなかったのに。

いつの間にか、私よりも大きくなった。


それがなんとなく、寂しく感じる。


「クオ」

「ん?」

「もう、お別れだね」

「…だな」

私は私の、クオはクオの、それぞれの道へ踏み出していくんだ。

「俺がいなくなって、寂しくなる?」

「まあ、少しはね。でもグミちゃんたちがいるよ」

「だな。友達が周りにいて、支えてくれて。嬉しいことだな」

「そうだね」

「でも、俺は自分であっちに行くことを選んだんだ。後悔はしてない」

「向こうでも、元気にやってよ?厳しい世界でくたばったら、許さないから」

「ハハ、頑張る。ミクも、元気でやれよ」

「分かってる。人の心配よりも、自分の心配したら?」

クオは柔らかく微笑み、私を包み込んだ。

「ミク、元気でな。俺は近くにいれないけど、いつも想ってるから」

私は涙を浮かべながら、抱きしめ返し、

「そっちこそ」





校庭の桜は、芽を大きく膨らまし、満開に咲こうとしてる。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

また、いつか。それまでは、元気で。

今回も書き終わって題名が浮かばないという死線がありましたが、乗り越えました…!

ミクたちが小学生設定なのに大人っぽいのは…お許しくだせぇ…!
この小説は、今年卒業を迎える人たちへのプレゼント小説となります。(一応ね)
皆さんはもう卒業式は終えましたでしょうか?
これを読んで少しは共感というかなんかしてくれれば嬉しいです。

余談ですが、私の知ってるピアプロユーザーさんが小6が多い!
希来ちゃんとかりりあちゃん(姫音理里亜)とかあーちゃん(アストリア)とかつららちゃん(氷柱DKL)とかとか瑞ちゃん(瑞たまり)とかみぃささんとかsinneさんとか花音マイさんとかぁ!
あげたらきりがない!
この中で小6じゃないとか名前あげるなとか俺も小6だとかあったら言ってください。
それにしても学生でも年上が多い…。
年下ってのは聞いたことがないです。(つまり同い年が年が一番低い。)

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閲覧数:110

投稿日:2012/03/20 20:32:55

文字数:1,040文字

カテゴリ:小説

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