「ねっ行こうよー」
「ああ?」
「だからぁ、遊園地ぃー」


金髪に大きな白リボンの少女が、これまた金髪でだるそうに本を読んでいる少年に抱きつく。
金髪碧眼。瞳は真っ直ぐで、昼の光を取り入れて輝いている。


「遊園地ぃ?凛、お前マジ子供」
「連にだけは言われたくありませんっ!」
「はぁ?俺の何処が子供だっていうんだよ!」
「うーんと、バナナに目が無いところと、夜一人じゃ寝れないところ」
「凛がくっついてくるだけだろ!」


鏡音凛と、鏡音連。この二人は双子。瓜二つとまでは似ていなくとも、共通点はたくさんある。


「そんなに行きたいなら美玖姉に連れてってもらえ」
「やだぁ!連とがいいのーっ」
「俺は忙しい!以上!」

連はドアを乱暴に閉めて出て行った。

「もうっ!連の意地悪!だから彼女できないんだよ」


残された凛は、ブツブツ言いながら放置された〝車庫〟へ向かう。
そこには彼女の愛車(無免許)が待っているから―――――





「れぇええぇぇぇえぇぇぇぇん!」


家から出てきた連を、黄色い重機...ロードローラーが追いかける。
連は一瞬呆気に取られてから、自分に今起こっている状況を把握した。


「げっ凛!」
「舗装してやるんだからぁあぁぁぁぁあ!」
「無免許運転と殺人未遂で訴えるぞ!」
「やれるもんならやってみなさいってもんよー!」


凛は泣き顔になってきた。
否、意図的に泣き顔にした。
ロードローラーから降りると、連の前にペタンと座り込んで涙目で見つめる。

「凛はっ連と遊園地に行きたいだけだよぅ...」

連はこの顔にかなり弱い。
ということを踏まえて凛は行動している。

「わ、分かった。連れてってやるよ...」

とたん、凛の泣き顔はカラリと晴れて、笑顔になった。

「言ったね?じゃあ1時からねー」

彼女の泣き顔は演技だったということ。

「まぁた、騙されたー」

連はつくづく凛にはかなわない、と痛感した。




「涙腺操るのなんて、女の子の基本中の基本...えへっ」

凛は弟に限定みかんパフェをおごらせようと目論んでいるのだった...


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【遊園地に】連れてって!【行きたいな】

初の小説です!
ずっと書きたかったんですよ!
いろんな人の作品を見て学びました。
多少のパクリのようなものも入っているかもしれません。すみません。

閲覧数:144

投稿日:2011/04/04 20:39:06

文字数:901文字

カテゴリ:小説

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  • 楪 侑子@復活!

    楪 侑子@復活!

    ご意見・ご感想

    かわいいです(*´∀`*)
    リンちゃん確信犯!?
    癒されました!

    2011/04/05 13:29:41

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