三次元に住む僕らは
画面の中で息をする
公園の伝書鳩は
今日も暇を持て余す
多重人格的毎日が
当然のように流れていく
いつでも君と話せるのに
何故か心は寂しくて

願えば答えがそこにある
完結済みの街上じゃ
何をやってもエピローグ
キャストは死んだ目をしてる
ボタン一つで会える日々
静かな場所は無くなった
見えない敵に囲まれて
独り言に夢中になる

結局
繋がろうと繋がらまいと
同じ言葉で誰かを愛するんだろうし
憎んで刃物突き立てる

インターネットなんていらない
利便性向上 急降下
吸わなくてもいい嘘が増えただけ
インターネットなんていらない
伝えたい言葉飲み込んだ
泣かなくてもいい人が泣いただけ
ああ世界が染まってゆく


機械で綴られた文字が
感情を持てと強いられる
附随した「笑」みが語尾になる
真顔で笑う君と僕
内緒話が網羅して
「知らなかった」は許されない
回線で繋いだ手は
電波障害を来す

「今どこにいるの?」
「何をしているの?」
「本当に私の事愛してるの?」
「何が好きなの」
「目的地はどこ」
「君は誰」
「私はどこ」

いつの間にか君がいないと
生きられない身体になって
息遣いで重なり合って
息絶えても絡まりあって

結局
近くても遠くてももう居なくても
同じ笑顔で「会いたい」を歌うだろうし
寂しいを隠そうとする


インターネットなんていらない
互換性決定 急上昇
止まなくてもいい雨が病んだだけ
インターネットなんていらない
ずぶ濡れの愛刻み込んだ
醒めなくてもいい夢が冷めただけ
ああ世界が止まってゆく


僕らきっと
綺麗なものばかり観過ぎて
汚れていった

インターネットなんていらない
言葉なんていらない
感情なんていらない


インターネットなんていらない
利便性向上 急降下
遭わなくてもいい人に会えただけ
インターネットなんていらない
失くした便箋探そうか
飛ばなくても見えなくても
消えなくても儚くても
隠したくても捲し立てても
言いたくても言いたくても
言えないけど

あぁ世界が終わってゆく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

インターネットなんていらない 歌詞

ボカロオリジナル曲、『インターネットなんていらない』の歌詞です。

閲覧数:243

投稿日:2019/03/17 11:25:30

文字数:875文字

カテゴリ:歌詞

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