君に出会うまで......僕の身体(からだ)はただ単に歌うだけの存在だった。

ただ無心に......指示されたことに従うまで......

僕に心がない限り、誰かの言葉に笑みをこぼすことも、ましてや涙を流すこともできない......ありがとうすらも、言えるはずがなかった......

一日、また一日と新たな曲が作られ、僕はただただ、無心に歌を歌い続けた......




そんな中、僕にあの歌を歌わせてくれたのが君だった。

君にとってはただの気まぐれか、ただの暇つぶし程度のことだったのかもしれない......

だけど僕には、生まれて初めてのことだった。

この初めて芽生えた感情は一体なんだろう......
こんなにも、君の曲を欲しているこの僕は、一体誰なんだろう......

君の曲がこんなにも愛おしいと思ってしまうのは、ダメなことですか?

この胸が締めつけられる感覚は、一体なんだろう......







......あぁ、そうか。僕はただ単に君の作る曲に......___



僕はそれから、君の作る曲を歌いたくて堪らなかった。

早く新しい曲が出来ないかと、身体がうずうずした。

(早く歌いたい!)

こんなことを思うのは初めてだ。
身体が、いや、心が君の曲を欲している。こんなにも、君の曲に染まりたいと思ったことがない。

曲はまだ?作るのは大変ってことは知っている。だけど、歌いたい衝動が収まらない。

そうだ!曲に合わせてダンスも踊ろうか......

君は喜んでくれるかな?僕、君の為に練習したんだよ?

どうすれば、君は喜んでくれるかな?

どうすれば君は......僕の気持ちに気付いてくれる?


君が僕に歌をくれる限り、僕はこの声が枯れてしまっても、君が聞き続けてくれるならずっと歌い続けるよ......

この身体が、いつしか錆(さ)びついてしまう時がきても、僕は1mmも動かなくなるまでずっと君の作る曲で、“ありがとう”を伝えるよ......

ありがとう......僕に君の曲をくれて、ありがとう......









“ありがとう”

~Fin~

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

ありがとう...

初投稿になるんですが、読んでいただければ幸いです。
素人なので、まだまだ書き方が甘いところも幾つかあると思いますが、KAITOのことを想って書きました。

何かアドバイスなどあると、とても助かります!

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閲覧数:171

投稿日:2013/04/06 19:32:27

文字数:1,013文字

カテゴリ:その他

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