ソファの上伸びやかに横たわる姿
「まるで犬みたい」って呟いたら
パシリにされて語尾には「ワン」
首輪付けるか聞いたらドン引き

素直だけど頑固な君が愛らしくて
気持ちを伝えるのに言葉は不十分
告白の最後は叫び声になったけど
「いい声だった」って受け止めてた

怒りも苛立ちも隠さずに見せる
分からないことを知りたいという
考える時間より活かす時間を取る
そんなシンプルさに憧れてたんだ

だから隠し事はすぐ見破られて
追い詰められては自白させられて


ゴロゴロするのも走るのも好きで
短めの前髪が揺れるのを見ていた
怪我をすることも少なくなかったけど
泣いた記憶がないくらい笑ってた

寝顔の無防備さは世界一って思った
あらゆることから解放された表情
そんな君を支えたいと誓っていても
いつも守られていたのは自分だった

悲しみも涙も勘付いて寄り添って
知らない景色を見にいこうという
悩む時間より感じる時間を取る
そんな愚直さに見惚れてたんだ

だから心配事はすぐ見破られて
頭撫でられては落ち着かせてくれて


ケンカに見えても互いの主張だけ
割とすぐに納得して何事もなく
なんでもない言葉のやりとりも
二人を紡いでく宝物だったね

一度だけ何か勘違いをしたとき
浮気を疑われたことがあったよね
あの時は本当に嬉しくて嬉しくて
離したくないって全力を受け止めて

思い出も理想もどれだけ伝えた?
積み重なっていく他人の記憶は
どうしてこんなにも暖かくなる
足跡が二人分なのを感じられる

だからもめ事もすぐに解して
何が問題かって切り分けてくれて


きっといつまでも同じじゃない
それを聞いて「だから今好き」って
そうだねって返してそのまま笑顔で
明日を見上げる不安も今の大切に

たくさんの思い出も今じゃもう
どちらのものか分からないくらい
どちらかが覚えていれば良いだけ
どちらも忘れたらそれはそれまで

幸せな記憶は消えない波のように
二人をゆらゆらと踊らせてくれる

だから今日もいつまでもありがとう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

消えない波

閲覧数:61

投稿日:2022/01/14 21:19:07

文字数:858文字

カテゴリ:歌詞

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