爛(ただ)れた桀紂(けつちゅう)が跋扈(ばっこ)する末法
恵みの天地(あめつち)は飢凍(きとう)に閉ざされ
春を待ち詫ぶ諸国民
その上に降る氷雨(ひさめ)の針

くびきの若枝、萌ゆときは今
専守防衛 その真意は如何ぞ
臥薪嘗胆、耐え難きを
耐え忍び義和団は一騎当千

憂国の使徒今勇士となりて
汚れた祖国を洗濯し候
砕けた玉杯は闇空の
星にでもして飾ってくれ

花は桜木、人は武士(もののふ) 君の危機なら獣にもなろう
北の風に空は花曇り 都は血の落日に染まる

曇天に舞う 白嵐(びゃくらん)の宴(うたげ)
鴻鵠(こうこく)は枝に止まりて啼く
国土を喰らう鬼畜に討たれ
たとえ玉砕と相成りても

春霞(はるがすみ)にかかる荒城の月
闌(たけなわ)に死す高楼の影よ
夜空に映ゆる白い花弁を
憂いで染めて桜色


剣先に紅(あか)き巨星、何の瑞兆
春の音響くとも 長跨(ちょうこ)は止まらず
狩られた刀、取り返し
領主を討ち取る 意気揚々

城壁に少女が旗を振る
女神(ヴィクトリア)が我らを見張ってる
盗賊夜雀斬り伏せて
乾坤一擲、竜を討つ

祝電、“我奇襲ニ成功セリ” 虎の首狩るは正義の餓狼
星を抱く麦鎌で朽ちた騎士道にとどめを刺せ

散華、若人の息は短し
神居の風は梢にありて
先立つ不孝も、どうか許されよ
魂(たま)極(きは)る世に燃ゆ紅桜

巡る杯、涙と酌(く)んで
徒花(あだはな)と散るやこの命は
嚶嚶(おうおう)往きて 永久(とわ)に祖国を
照らす黄金(こがね)の灯(ともしび)と為らん


故郷(ふるさと)を離れて往くは 勇士の宿命(さだめ)ぞ
たとえ岩となり塵と還ろうとも 千代末代に国を護らん
さらば春月(しゅんげつ)の柳枝(やなえ)よ、しかし足は鈍る
虞よ虞よ汝を如何せん


不倶戴天の蛮を討つまで
不退転の志(し)、欲しがりません
愛しき人よ、あなたのために
命を懸けて 今いきます

不夜城に猛る、禽獣(きんじゅう)の咆哮(さけび)
鉄血の刃(やいば)、どこまで届く
たとえ魂だけとなりても
蕊(しべ)散る時まで 永久に側に

月夜光(つくやこう)に舞う 紅(あか)、黄、緋十字
八旗(はっき)に散り交うみどりの桜花
冴冴(さえざえ)生きて 永久に祖国を
守る赤壁と剣(つるぎ)と為らん

春宵(しゅんしょう)に生きて 永久に君を
護る大樹の陰と為らん

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

繚乱桜花狂想曲

―――愛しき人よ、あなたのために。たとえ花の命は短くても。

「Hello, world」「激震のラグリマ」に続く「革命」の歌第三弾。いよいよ戦闘へ赴く若人たち。口調は明治~戦前の古き良き日本語って感じですが、中身の情景や言葉は各国の歴史にまつわるものが多いです。

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投稿日:2013/07/28 22:33:33

文字数:991文字

カテゴリ:歌詞

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