「さぁさぁ、パーティーの準備をしましょう。」
「お客様をしっかりもてなさなくては。」
「おやおや、もうこんな時間!」
「大変だ!大変だ!!」
「どうしたの?」
「足りないの!!」
「足りないの!!」
「ピースが一つ足りないの!!」
「えぇ!!それは困ったわ」
「もてなすことができなくなっちゃう。」
『私達がキエチャウ』
今日はとってもいい天気だ。
庭で紅茶をすすりながら本を読むのに最適だ。
『秘密のおもちゃ箱』
という本。
主人公は美しいくるみわり人形。
王子に恋をするものの、婚約相手が既にいる為結婚は出来ないという過酷な話だ。
ただ、そのくるみわり人形は「ジクソーパズル」を集めていかないと、自由に動き回ることができない。
邪魔に感じた王子の結婚相手はパズルのピースを隠してしまう。
・・・まだそこまでしか読んでいないのだ。
さぁ、読むぞ。
・
・
・
。
「アレがお客さまね」
「とっても可愛いー」
「美しい青緑の髪」
「楽しみだわー」
「よし、早速話しかけてみようか。」
「驚かないかしら?」
「大丈夫さ、きっといい人だよ」
・
・
・
。
今、目の前にある光景は本物なのだろうか。
マジなのか。
マジの方の・・・あの~・・・アレなのか??
「あの~」
喋った!!
なんだなんだなんだなんだ!!
本の読みすぎか?
そ、そうだ
きっとそうだ。
現実にあるわけがない。
きっと本を枕に寝てしまったのだ。
うっかりうっかり
「あの~」
「何でしょうか?可愛いお人形さん。」
「わぁ、驚いてないわ」
心底驚いてます。
「すごーい」
「さぁさぁ、リン、レン話を進めて」
「はーい」
「はいはーい」
リン、レン?
「はじめまして、私、リンです。」
「レンです。招待状はお持ちですかぁ?」
「ですかぁ?」
招待状?
なんのことかしら・・・
ポストにあったかしら・・・
「残念ながらないわ。」
「え~?ありますよぉ~」
「よぉ~。その本の隙間にありますよ~」
えっ。本?の隙間に?
『秘密のおもちゃ箱』だ。
やっぱり、夢なのだ。
「あら、本当にあったわ」
「それでは」
「それでは」
【ご案内!!!】
・
・
・。
なんなのよ、コレ。
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