ヒグラシ

木漏れ日の
安息も 憂鬱も 飛び交う「暑いよね」の月並みも
届かない 僕には生きる価値も無いようだ
雲が 夢語りみたいに積みあがる
負け犬が 路地で茹だっている
僕は 有象無象に紛れてる

その日暮らしの
生活も 思い出も 諳んずる「好きでした」の言の葉も
不甲斐ない僕には似合わしくて
手放せやしないようだ
交錯した感情が
朧げな千鳥の跡を連ねていた

室外機に苛立つ遊歩道で
万感交知れない声が響いてる

そうだった
憂愁が 慟哭が
ここまでだと悟らせた
彼は誰と
陰る目が 赤いから
飽きるまでは泣かせてよ

空に飛び立つ夢を見た
この体たらくだ
もう救いようもない 希望なんてないのに
幸せとか言う僕を叱ってよ

窓際の
森閑も 寂寞も 吹き込む夏の風の温度も
思い切れない 僕を這って 見えなくなっていく
雨は 一思いに傘へと降り注ぐ
愚者は 溶けて呻いてる
僕は 心を塞ぎ込んでいる

破れかぶれの
人生も 柵も 嘯いた「一度きり」の約束も
不甲斐ない僕には 仕様もなくて
意味もなく投げ捨てた
とってつけた衝動が
知らぬ間に僕を書きかえていた

もういいさ
逡巡が 劣弱が
かばかりだと知らしめた
今更さ
羽を得て 空を見て
明日の日の出を待ち望む

だけど この夜は長くなりそうだと
確かな鼓動が呟いてる
ここまでだって
陽が落ちる

木陰に蹲る静穏が

世故に時宜を得た騒擾が

そうだった
憂愁が 慟哭が
ここまでだと悟らせた
彼は誰と
陰る目が 赤いから
飽きるまでは泣かせてよ

空に飛び立つ夢を見た
この体たらくだ
熱かった頬をなぞる水粒も
今は汗ばむ季節の所為にして
涼風に悴せてしまうのならば

許してよ 許してよ 許してよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ヒグラシ 歌詞

ヒグラシの歌詞です。

もっと見る

閲覧数:114

投稿日:2018/09/01 19:26:08

文字数:733文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました