「私が笑うとどうなりますか」
「日照ります」
「そうですかじゃあもう笑わないことにします」
「是非そうして下さい」
「泣くとどうなりますか」
「雨が降ります」
「泣きますか」
「そうして下さい。豊作になれば皆喜びます」
「じゃあ泣きましょう」
「お願いします」


「どうでしょう皆喜んでくれていますか」
「皆水の底に沈んでしまいました」
「何故ですか。海に行って船でもひっくり返りましたか」
「貴方が泣きすぎたからです。貴方の涙で皆溺れて、苦しんで、死んでしまいましたよ」
「そうですか。じゃあもう泣かないことにします」
「是非そうしてください」
「では私はどうすればいいでしょう。怒りましょうか」
「怒ると雷が落ちるのでやめて下さい。もう何もしないで下さい」
「わかりました。寝ていることにしましょう」
「是非そうしてください」
「おやすみなさい」
「おやすみなさい」


「おはようございます」
「おはようございます」
「どうなりましたか」
「とても平和です。あなたはずっと寝ているべきです」
「そうですか。でも私はもう眠くありません」
「眠る必要はありません。要は何もしなければいいのですから」
「ではどうしろと」
「死んで下さい」
「わかりました。ではそこにあるナイフで私の喉を引き裂いてください」
「お安い御用」
「ありがとうございます」
「いえいえ」
「さようなら」
「さようなら」

それから噴き出した血は、あっという間に世界中を覆いつくしてしまいました。

「どうしよう。世界が滅んでしまう。いいや、それよりも私が死んでしまう。
そうか。神様は殺すべきではないのだ。はじめて知った。でももうおしまいだ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

愚者

何でも受け入れてもらっているのは、何も受け入れてもらってないことと同義なのかもしれません。

歌詞というより会話っぽいですね。
好きにいじってやってください。

閲覧数:475

投稿日:2008/04/29 23:30:46

文字数:711文字

カテゴリ:その他

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