燐光性の錆びた言葉が時計じかけの夢を見て
螺鈿細工の猫ヒゲ線が人工鳥の比喩に死ぬ
痛みが通る轍のあとに複数形の白昼夢
君が作った〈世界の終り〉手品まがいの琥珀の音
白黒衝動、逃げる舞踏狂
「可笑しくなって 笑っちゃうわ」
二十二口径ねじ式系統
全て冷たい版画のようね、青い静脈の笑みの中
同心円で迷う女の子、兎も角、溶けてまどろんで
例えばそれは愚痴の1トつかみ、青い矛盾に毒を盛れ!
漏れる夏の日、いかにも辺鄙な書物の影に道しるべ
静かな夜の第七階層、日毎夜毎に錨を下ろせば
救えない 救えないな
言うに言われぬSOSがたちまち狂う色街路
淡青色に濡れた思想が致死量超えた生返事
全てが死んだ大人の国は模様も色も虎の顔
挿話の中の死因が君に重さがないと悲しい目
インチキ殺法、或いは本能
「あなたが殺してしまったの?」
トルルルトルルル絡繰り衛星
信号塔の涙が僕をこの世につなぎとめている
空想上の羽ばたきは深い深いあなたの舵を取る
偶さかそれは空虚な四捨五入、配電盤の問を切れ!
運河の中に死んだワンルーム、交差路銀河殺ぎとって
「さよなら」だけが高価な絵を描く、戯言中の戯言だよな
笑えない 笑えないな
厭な言葉が「開かずの扉」のスカアトのひだ染めていく
座礁しかけの目をした世界で檻が壊れた集団農場(コルホーズ)
「本当」の愛、入れた金魚鉢まるで8ミリフィルムの目
悲しみだけが下卑た過去を撮る夢の跡
同心円で迷う女の子、兎も角、溶けてまどろんで
例えばそれは愚痴の1トつかみ、青い矛盾に毒を盛れ!
漏れる夏の日、いかにも辺鄙な書物の影に道しるべ
静かな夜の第七階層、日毎夜毎に錨を下ろせば
救えない 救えないな
くだらない くだらないな
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ブクマつながり
もっと見る夕立呷り朱(あけ)染まる市街がぐでんぐでんと夜を吐いて
鬼灯みたいな飛行船団が寝入りばな君を誘った
左手(ゆんで)すり抜けたペーパーバックは溺れたように宙を舞って
夢と現実を綯い交ぜにしては歪な地平の夢路を行くけど
起きれば昨日の延長がただただ続いていくだけで
過ぎたる景色の群像を追って、走って、手...螺子式夢遊船
HaTa
寄る辺のない孤独な旋律はたおやかに谺(こだま)する夜の声と消え
幸福はアイスのように溶け落ちて
少女は淡い本の上で踊る
呵々(かか)と笑う鈍色の月
不束かな夢を一齣(ひとくさり)の言葉で結べ、
繰り返す放課後はやがて時を止め
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憂い、...文学 in the 少女
HaTa
煤煙燻る夜汽車につゆ揺られて、辿り着いたは無人境
憂き身に独り沈む私をもっと寂しがらせよ閑古鳥
繙(ひもと)き、読み解きまた繰(く)る頁(ぺーじ)
切れ切れ幾片(いくひら)の言葉が舞う
ひた集め知らぬ間に崖の縁
探しものに終ぞ出会わぬまま
草臥(くたび)れ折れる赤茶けた羊皮紙が押し拉ぎあう書架の森
...ワールドエンドブックエンド
HaTa
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諸人(もろびと)賑々しく歌い、てんでに言祝ぎ、手を叩く
誰(だ)がためにでもなく、自分のためだけにさ柏手(かしわで)を
信じて仰ぐに足るものはここには何もないさ
突として湧いた蟠る感情。泥(なず)み淀み響(どよ)み胸に残る
神の居ります、在(ましま)す、...騒がば踊れと虚無の国
HaTa
そこのけ、広き海へ渡る船、
帆、よく揺れて知らぬ瀬戸も青
釣り餌を食む魚や水面に待ち
〈そこのけひろきうみへわたるふねほよくゆれてしらぬせともあおつりえをはむさかなやすいめんにまち)
青めく空さえ飲み込む摩天楼に
治癒もせぬ羽を癒やす鳥、
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(あおめくそらさえのみこむまて...暗ム明ラムパングラム
HaTa
二六時中、取り巻く喧噪が、頬を撫でるそよぎのなか隨に舞った
可成り懶さに歌う聖歌隊、頓痴気な列をなし歩く言葉
錻力を戛々打つ通り雨が錆びた風の余波のなか矢庭に降った
雨に濡れるのも厭わず歩く、願を懸けるように傘を閉じて
いつか終わりはくるんだ。その希望にひたすらに縋った。
...八釜しの国
HaTa
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