染まる 東の空
伝う 夜明けの中
痛みを受けて 揺らぎの方へ
震えながら

街を 歩いてゆく
足を 纏いもせず
迷いも哀も 抱きしめていく
朝を仰ぐ

そっと

眩しい風 照らしてゆく
時に怖くて 挫けそうになる
優しい風 背を押されて
ぼやけた今日も 消えないようにと

頬を撫でた その手の形を ただ
忘れず仕舞うの


傷を 隠しもせず
進む 夜明けの中
壊れたドアも 朽ちた草木も
僕の一部

ひとり 歩いてゆく
痣を 晒しながら
鋭くなった 嵐の中へ
手を伸ばして

駆ける

冷たい風 手を凍らす
指が麻痺して わからなくなって
それでもゆく 闇を藻掻く
靴がほどけて 裸足になっても

かじかんでも 止まない心臓から
命を鳴らすの


眩しい風 溶かしてゆく
今も怖くて 挫けそうだけど
優しい風 味方にして
ぼやけた今日も 消えないようにと

頬を撫でた その手の形を ただ
忘れず仕舞うの

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風を歩く

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投稿日:2023/10/23 22:59:08

文字数:403文字

カテゴリ:歌詞

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