目覚めは最悪だった
世界は灰色だった
どこか遠くで定刻の鐘がなる
空を見上げても
この草原の先を見つめても
君はどこにも居なくて
夢の続きを僕は思い出した
温かくて柔らかい手や黒目の大きい瞳
いつも僕を照らした淡い笑顔だって
もう思い出すだけで終わるのかな―
サヨナラくらい言わせて
ありがとうと言わせてよ
朝から逃げるように夜を追いかけても
僕の涙は反射する
寝ぼすけな僕を起こして
1人で先に行かないで!
お別れも夢の中なんて君の姿も声も
曖昧で儚い__
まだ覚めきってない夢の中で
君の名前を口にした
君がそこに立ってたらいいのに
君を叫んでも
明日未来が消えてしまっても
僕にはもう関係ないやって
君がいる世界が夢になるんだから
あの列車に飛び乗って君を攫って
2人世界の隅を歩けるならどうでもいいやって
僕の大好きな四季がひとつ増えたって
それも全然構わないさ
君に触れて夜を過ごせるならー
もう大丈夫って言わせて
強くなるって言わせてよ
君がいなくなったセカイ線でこれから1人で生きていくんだ
あの空へ僕も連れてって
1人で先に行かないで!
泣き出した僕は置き去り
次の朝日が昇り始める__
もう一度君に会えたら何を話そうかな
あの夢の続き?
君はこの夢を知らないよね
どこから話そうかな
時間稼ぎに一番最初から話そう
そんなことを考えてる僕の視線の先に
光を纏った君が静かに微笑んでいた
言いたかったことが全部
伝えたかったことが全部
涙になって恋になって君に触れようとして透けた
寝ぼすけな僕を起こして
1人で先に逝かないで!
君が粒になって空に消えていく
その温度は温かい__
涙を流して叫んだ
『好きだよ』
満天の銀河に響け
前を向こう
もうすぐ君のいない今日が来る__
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