もふもふ
「んん~」
ぺふぺふぺふ
「んぅー」
なにかふかふかしたものが頬をたたいている。
思い瞼をゆっくりと開けたミクは覗き込んでいる白耳と黒耳、そして立ちならぶ木々を見て再び目を閉じた。
家の庭にいたはずなのに見たこともない景色が見えるわけがない。
もふもふもふ
ぺふぺふぺふ
たたかれている感触は片側から両側になり、たたく速度も上がってきてる。
「起きてー」
「起きてー」
両側から同時に声。
仕方がなく目を開ける。
「起きた?」
「起きた?」
ウサ耳をつけた同じ顔が左右からのぞきこんでいた。
「誰……?」
「リン!」
「レン!」
ミクの質問に左右から同時に答えが飛んでくる。
黒いウサ耳の女の子がリン、白いウサ耳の男の子がレンというらしい。
手にも耳と同色のウサギの手袋をはめている。
もふもふしたものの正体はこれのようだ。
「ここどこ……」
起き上がって周りを見渡す。
どう見ても家の庭ではない。
そして、近所にこんな場所があった記憶もない。
「「ここは不思議の国」」
「は?」
二人の答えにミクはぽかんとしてしまう。
「女王様が治める国」
「歌がたくさんの国」
二人はミクの腕を取ってにこにこしている。
昔、そんな話を読んだことがある気がする。
白いウサギを追いかけて不思議の国へ迷い込む女の子の話。
「ウサギ追いかけてないし」
「鬼ごっこする?」
「する?」
「しないから」
まとわりつく二人を引き離して立ち上がる。
これはきっと夢を見ているのだろう。
それにしては、やけに感触がリアルだけど。
いずれ目が覚めるだろう。
「ねえねえ、あなたの名前は?」
「名前は?」
「わたしはミク」
「ねえねえ、ミクはどんな歌を歌うの?」
「ミクの歌はどんな歌なの?」
「え…」
自分の歌。
そう考えると胸が苦しくなる。
無意識のうちに手を握り締めていた。
「歌ってー」
「歌ってー」
きらきら輝く目が見上げてくる。
ここは夢の中なんだから。
手に入れていた力をゆっくりと抜く。
ここは姉のいない自分の夢の世界なんだから。
歌っても、大丈夫。
そう言い聞かせてミクは歌い始めた。
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