逃げ出したい 見たくもない
今日もこの街は 絵にも描けない醜さだ

こちら夜の街 釣竿持って歩いているが
波風一つ無く 死にそうなほど退屈だ

街灯りがあまりに 鬱陶しいから
道端に落ちた子亀でも 拾って帰ろうか

散らかった部屋にもう一つ いつもより高い体温
口元に火をくべて ほろ苦いキスをしよう
朝焼けがこの部屋を 見つけ出すまで
小さな亀の背を抱いて 高鳴る鼓動 重ねている

あれから少しは 退屈が紛れたかって?
そりゃもう素敵で でも一日はゆっくりで
どうも世界の 時間が止まってるみたいだ
ここにいちゃダメだ!って 二人海辺に逃げ出した

「こわくないの?」「居たくないの」
何気ない呼吸が やけに苦しくて
竜宮城なんてものが あるとしたら
そこでなら息ができたかもしれない

助けた亀の手を引いて 偽りの海中散歩
瞳閉じて泡を呑む また一歩沈んでいくの
夢みたいに綺麗な 音楽は聞こえないまま
右手に握った温度だけ 忘れていく

「何処に居るの?」「聞こえないよ」
まだ痛む身体は やけに冷たくて
助けた亀に裏切られて
目に映るのは 白い天井

分かってた 端から竜宮城なんか無いって
煙草の煙が削る寿命は 実に微々たるもので
白髭のお爺さんになる 魔法なんて無いから
今はもう少し スキップさせて

お伽噺に憧れた 嘘吐きの空中散歩
独りどうしようもなく 退屈な明日をいくの
逃げ出した子亀を 捕まえるまで
この街にさよならをして 鶴になって飛んでいく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

玉手箱

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投稿日:2026/03/28 04:37:01

文字数:635文字

カテゴリ:歌詞

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