あれは遠い昔に置いてきたもの
どこか遠くに忘れたもの
そっと取りに戻ろうとするが、するりと指の間をすり抜けた
震えた手も 揺れた視界も
消えていく 声や姿
知らなかった 気付きもしなかった
気にも留めなかったんだ バカな僕は
また、頭を抱える
あの時、気付いていればよかったのに
あの日には戻れない 戻れない
気持ちだけは忘れずに、残ったままで
全て忘れられたらどんなに楽か
あれは遠い昔に置いてきたもの
いつも近くにあったもの
ぎゅっと抱きしめようとしたが、煙のように消えていった
遠い声や 投げかける声や
消えていく 雑踏の中
知らなかった 気付きもしなかった
気にも留めなかったんだ バカな僕は
ほら、胸が痛む
この痛みさえ忘れなければ、忘れることはないだろう
叫んでも、叫んでも届きはしない
あの時、気付いてればよかったのに
あの日には戻れない 戻れない
気持ちだけは忘れずに、残ったままで
全て忘れられたらどんなに楽か
戻れたならどんなに楽か
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