1A)碧く揺れるクチナシの葉の
先に零れゆく雨粒と
アスファルトにある水たまり
沈む沈む世界が映る

1B)胸に宿る淡い予感
きっとそれは刹那の香り

1S)裸足のまま走る
照り返しが眩暈(めまい)を覚え
カラリカラリ揺れる
風鈴に風が立つ


2A)夜を掻き殴る雨音が
胸の鼓動を打ち付ける
無色の風が足を舐めて
一つ二つ前へ漕ぎ出す

2B)胸が騒ぐ寂寥(せきりょう)歌う
きっとそれは清い香り

2S)裸足のまま走る
満たされぬ想い抱え
ポタリポタリ頬を
つたうは雨か涙

3B)萼(がく)に雫の光が灯る
夕映え雨が上がる兆し

3S)裸足のままの世界
産まれたばかりのように
澄んだ呼吸に咲く
一片の恋心

風鈴に風が立つ。
つたうは雨か涙。

一片の恋心。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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雨の日は物憂げでした。

夏の夕立ってそこはことなく懐かしさを感じます。
歌詞は、夕立→夜の雨→朝の雨 という展開になっています。
田舎の家の軒下に沢山の風鈴がつるしてあって
風に揺れてカランカランと幾重にも音をなして揺れる様の
なんて風情のあることだろうと思います。
夏の一瞬一瞬を言葉にすることは難しいですね。
風情を感じてもらえたら幸いです。

閲覧数:159

投稿日:2022/04/10 02:19:08

文字数:333文字

カテゴリ:歌詞

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