「はいはーい」
ガチャっとドアを開けると、そこには、
「あ、めぐっぽいどちゃん」
「こんにちは・・・じゃなかった。おはようございます」
「おはよう。・・・ところで、その横の女の子って誰?」
私は、めぐっぽいどちゃんの横にいる、カイトそっくりの女の子に目を向ける。
「私はカイコ! あの人のマスターだって、綺麗なお姉さんに教えてもらいました!」
「めぐっぽいどちゃん・・・良かったねw」
「あ、はい・・・」
少し照れ笑いをするめぐっぽいどちゃん。
「あの人のマスター、かぁ・・・。あははww」
カイコちゃんの言いたいあの人は分かるけど、ちょっと笑ってしまった。
「マスター、どうしたんですか?」
そうこうしていると、カイトが玄関の方へやってきた。
「あっ、あの人!」
「え、僕あの人と髪の色全くちがうんですけど」
カイコちゃんの言葉に、首をひねるカイト。
「カイト、紹介するね。この子はカイコちゃん。カイトを探して色々彷徨っていたらしくて・・・」
私が言うと、
「あ、そういうことですか。つまり、あの人が僕・・・」
やっぱり笑いそうなカイト。
「・・・じゃあ、私、もう帰ります」
そう言って、帰ろうとするめぐっぽいどちゃん。
「あ、ちょっと待って」
呼び止めたのは、意外にもカイトだった。
「・・・何ですか?」
めぐっぽいどちゃんは、カイトを見つめる。
「・・・あー・・・」
もうじれったいなー。
「めぐっぽいどちゃん。今日の午後3時に、カフェ・カフェで待ち合わせしてくれる?ってカイトが」
「ええっ!?? ま、マスター!?」
「そんなわけで、またねー」
手をぶんぶん振る私。めぐっぽいどちゃんの驚いた後の嬉しそうな表情が気になったけど、気にしないことにした。
「僕は、マスターですよ?」
「・・・だから、友達になってよ。恋人通り越してね♪」
「・・・え」
「だーかーら、友達の仲の方が気楽でしょ? 下手に意識しても、私としては嬉しいけどー」
「・・・話するだけですよ?」
「たまには私とはちがう人とも話してこい! というわけで、カイコちゃん入って来てよ」
「お2人って、面白いですね」
そう言って、カイコちゃんは入って来た。
「さ、リビングに」
こうして、リビングに私とカイトカイコちゃんがそろった。
「あの・・・それで、何でカイトを探しにここまでやって来たの?」
本題に入ると、
「・・・博士って、どこで何をしてるんですか?」
「・・・博士・・・?」
首を傾げるカイト。私は言おうかどうしようか迷った。
「マスターさんは、ご存じですか?」
期待を一心に込めた瞳を見て、
「・・・博士は、・・・カイコちゃんの博士はね・・・」
一息おく。
「・・・・・・めーちゃんなの」
「・・・」
「ええっ!? め、めーちゃん!??」
「えっと、本名はメイコっていってね。多分、ここから北に行ったアパートに住んでるよ」
「そうなんですか! ちなみにアパートの名前は・・・」
「キャラメルアパート」
「ちなみにここのマンションは・・・」
「トータルマンション」
「何なんですか、その名前」
「だって、これぐらいしか思いつかなくて・・・」
カイトのツッコミに、私は苦笑いする。
「まぁ、いいですけどね」
そう言って、カイトはお兄さんらしく微笑む。
「じゃあ、キャラメルアパートの管理人さんに聞いてきます!」
そう言って、立ち上がるカイコちゃん。
「あ、ちょこっと待って」
私は呼び止める。
「何でしょう?」
「・・・その・・・、博士の写真って持ってる?」
「はい」
そう言って、携帯を取り出すカイコちゃん。
「今の世の中って、進化したねー」
「・・・僕、携帯持ってない・・・」
「あははw」
「これです」
「おぉw やっぱり、めーちゃんそっくり」
カイコちゃんが差し出した液晶画面を見ると、とっても笑顔な白衣姿のめーちゃんが映っていた。
「ありがとうね、カイコちゃん」
「いえ! それでは行ってきます!!」
「いってらっしゃい」
嬉しそうにリビングを出ていくカイコちゃんを手をぶんぶん振りながら見送る私。
「・・・あの、マスター」
しばらくして、カイトが言う。
「・・・大丈夫なんですか?」
「何が?」
「・・・僕たちも、行かなくて」
「大丈夫だよ」
私はカイトに笑いかける。
「・・・それより、午後3時にカフェ・カフェだよ。・・・行かなくていいの?」
「え、あっ!」
時計を見て慌てるカイト。
「じゃあ、僕も行ってきます!」
「いってらっしゃい」
ばたばたリビングからカイトが出ていく。それを私はぶんぶん手を振りながら見送る。
こうして、1人になったわけだけど・・・。
「とりあえず、寝て待ってようかな」
結局、私は自分の部屋で寝ることにしたのだった。
起きた時には、進展してるといいなぁ・・・。
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