「ふられた日からあの人が歌った歌を
狂った様に歌い続けてた」
そうして君は誰かを想って
またこの歌を歌うのか

僕が頑張って歌ったラブソング
叶わない人に想い焦がれて
諦められない…なんてラブソング
君の左耳を掠めたかな？

ああ、大好きだ大好きだ
「愛してる」なんて言えないよ
僕はあいつじゃないから
君が求めた答えは僕じゃ出せない

君を想って綴った歌があった
ただ見ているだけじゃ辛くて
伝わるよう形にしたかった
自己満足だってよかったんだ

また君は遠くを見るようにして笑う
隣に僕が居ることも忘れて
思い出す度に泣きそうになってる
抱き締める腕は僕でもいいかい？

ああ、大好きだ大好きだ
「奪いたい」なんて言えないよ
僕は望まれていないから
君が求めた熱よりも焦がれているのに

「愛されたい」君はそう呟いた
誰に向けられたなんて聞きたくないよ

伝えようかどうしようか
いつも僕は一言多くて
無意識に人を傷付けている
僕が我慢すれば何も起こらない
また無理に笑うよ

妥協策でいいよ逃げ道でいいよ
頼って僕をもっとねぇ
気休めでいいよ雨宿りの傘になるよ
君の涙を晴らしたいから

「別れた日からあの人がくれた歌を
声が枯れるまで歌い続けた」
そうして君はそいつを想って
またその頬を濡らさないで

守ってあげたいから

ああ、大好きだ大好きだ
「愛してる」だけじゃ足りないよ
僕はここにいるから
君が求めた答えを二人で探そう