そして、数日後、今日は大晦日である。今は、各自が自分の部屋の大掃除をしていた。雅彦も自分の部屋の掃除をしている。慣れた感じで手際良く掃除をし、一通り終わるとチェックを始めた。
「…よし、これで良いな」
チェックを終え、部屋の外に出る雅彦。MEIKOの部屋をノックする。
「MEIKOさん、部屋の掃除、終わりました」
「そう、それじゃ、チェックしようかしら」
そういってMEIKOは自分の部屋から出て、雅彦の部屋に入る。大掃除のあとの部屋のチェックは、毎年MEIKOの役目である。
「…そうね、これで良いわ、お疲れ様」
「何かすることはありますか?」
「それじゃ、みんなの分のコーヒーを淹れておいてもらえるかしら?」
「分かりました」
そういって、キッチンにコーヒーを淹れに行く雅彦。毎年大掃除は、雅彦が最初に掃除が終わり、最初にMEIKOのチェックを受けて、一回でチェックを通り、他の家族のためにコーヒーを淹れていた。
「MEIKO姉様、掃除が終わりました」
雅彦がコーヒーを淹れ、そのコーヒーを使って作ったカフェオレを飲んでいると、今度はルカの部屋の掃除が終わったらしく、MEIKOのチェックを受けていた。
「…はい、ルカもお疲れ様。雅彦君がコーヒーを淹れているはずだから、飲んでらっしゃい」
「分かりました」
そういって、キッチンにやって来るルカ。
「ルカさん、お疲れ様でした」
「コーヒー、ありがとう」
テーブルに置いてあるマイカップを持ち、コーヒーを注ぐルカ。
「やっぱり雅彦君は早いわね」
「まあ、コツをつかめば早いですよ」
「めーちゃん、掃除、終わったよ」
次はKAITOである。
「…はい、KAITOもお疲れ様。コーヒーがあるから、飲んでらっしゃい」
「うん」
そういって、KAITOもキッチンにやって来る。
「KAITOさん、コーヒーです」
「ありがとう、いただくよ」
KAITOも同じく、マイカップにコーヒーを注ぐ。
「MEIKO姉さん、掃除終わったよ」
今度はミクである。
「…はい、ミクもお疲れ様。コーヒーあるわよ」
そういわれ、キッチンにやって来るミク。
「ミク、コーヒーあるよ」
「はい、雅彦さん、いただきます」
そういって、マイカップにコーヒーを注いだあと、牛乳を入れ、レンジで温めるミク。そうやってミクがコーヒーを飲んでいると、次にMEIKOの部屋の掃除が終わったらしく、部屋を出てキッチンへとやって来る。
「ルカ、ちょっと私の部屋のチェックをして欲しいの」
「分かりました。MEIKO姉様」
「めーちゃん、僕がチェックしてあげようか?」
「KAITOだからって、そう易々と私の部屋に入らせる訳にはいかないわ」
KAITOの言葉をスルーするMEIKO。そういってMEIKOとルカはMEIKOの部屋に入って行く。
「…MEIKO姉様。これで良いと思います」
「そう、それじゃ、私も休もうかしら」
しばらくするとルカのチェックが終わったらしく、キッチンにやって来るMEIKO。MEIKOは、自分以外の部屋のチェックを担当している関係で、そちらに時間を割かれてしまうため、どうしても遅くなるのだ。
「リンとレンはまだよね?」
「はい、まだ見てませんね。コーヒーどうぞ」
「ありがとう、雅彦君」
MEIKOがコーヒーを淹れて飲んでいると、レンが部屋からやって来た。
「めー姉、終わったよ」
「それじゃ、チェックするわね」
そういってレンの部屋に行くMEIKO。
「…レン、部屋の隅に埃がたまってるじゃない、あと、机とベッドの下がちゃんと掃除できてないわ。やり直し」
「えー」
そういいながら、部屋に戻るレン。
「めー姉、終わったよ」
今度はリンである。
「分かったわ」
そういって、リンの部屋に行くMEIKO。
「…リン、あなたも部屋の隅に埃がたまってるじゃない、それと、机とベッドの下も掃除できてないわ。リンもやり直し」
「うー」
同じくやり直すようにいわれ、部屋に戻るリン。リンとレンは、毎年最初のチェックは通らず、最低一回は掃除をやり直すよういわれている。
「…はあ、あの二人、大体同じ所が駄目なのよね。毎年やっても全体的に掃除の詰めが甘いのも一緒だし。そんな所は似なくて良いのに」
苦笑しながら戻って来るMEIKO。
「まあ、あの二人らしいけどね」
同じく苦笑するKAITOだった。
「めー姉、終わったよ」
再びレンが部屋からやって来る。そうして、再度チェックをするMEIKO。
「…これで良いわ。コーヒーあるから、飲んでらっしゃい」
「うん」
そういって、キッチンにやって来るレン。
「はい、レン君、お疲れ様」
そういって、カフェオレを渡す雅彦。
「マサ兄、ありがとう」
雅彦はコーヒーと牛乳の比率、カフェオレの温度等について、レンの好みを知悉しており、それに合わせたカフェオレである。
「めー姉、終わったよ」
今度はリンである。やはり、再度チェックするMEIKO。
「リンもお疲れ様。コーヒーあるから、飲んでらっしゃい」
「はーい」
そういって、キッチンにやって来るリン。
「リンちゃんもお疲れ様」
「マサ兄、ありがとう」
やはりリンにもカフェオレを渡す雅彦。リンの好みも知悉しているため、それに合わせたカフェオレである。雅彦にとって、家族であるボーカロイドの好みを知悉して、それに合わせることなど朝飯前である。
「ねえ、何でマサ兄は、最初に掃除が終わって、しかも一回でOKが出るの?信じられない」
リンが不思議がる。
「まあ、大掃除が無くても、月一回は掃除しているからね。そうやってまめに掃除をしていれば、大掃除になっても慌てなくて良いし、普段からやっているから、掃除の時間自体も短くなるし、時間に余裕ができるから、細部までちゃんとチェックできるからね、リンちゃんもレン君もそうしたらどうだい?」
「いや、マサ兄、私はいい」
「俺も…」
「…二人とも、雅彦君みたいにちゃんと掃除の習慣が身に付けいていれば、いざという時に困らないわよ」
「あ…、その…」
「ええっと…」
MEIKOからの指摘に、固まってしまう二人だった。
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