夜明け前の駅のホーム
まだ眠る街を背にして
今日も誰かが未来を探し
見えない扉を叩いている
履歴書の白い余白に
言葉にならない願いがある
数字じゃ測れない物語を
僕らは毎日受け取っている
人はなぜ働くのだろう
答えはいつも変わり続ける
守りたいものができた日も
新しい夢を見つけた日も
誰かの転機に触れるたび
働く理由をまたひとつ知っていく
人生はきっと一本道じゃない
迷いながら意味を描く地図
正解だけを探していた
若い日の僕は知らなかった
遠回りの中で出会う景色が
心を育てることを
失敗した夜の静けさも
報われた朝の光も
すべてが同じ時間の川を
流れていく欠片だった
名前も知らない誰かが今
新しい場所へ歩き出す
その一歩の背景にある想いを
少しでも支えられたなら
価値とは何だろう
成果とは何だろう
積み上げたものの先にある
見えない温度を信じたい
誰かの転機に触れるたび
働く理由をまたひとつ知っていく
人はひとりで生きているようで
誰かの選択に照らされている
春が来ても 夏が来ても
答えはきっと完成しない
だから今日も問いを抱えたまま
次の景色へ向かう
誰かの転機に触れるたび
僕もまた少し変わっていく
働くことは生きることだと
そんな当たり前を知っていく
終わりのない物語の中
それぞれの道が交差する
その瞬間に灯る小さな光を
未来と呼んでみたくなるんだ。
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